コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【用途別みつばち産品の選び方】はちみつだけじゃない、ミツバチ産品の活用法

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用途別みつばち産品の選び方

はちみつだけでなく、ローヤルゼリーやプロポリスなどのみつばち産品を含む活用法を、山田養蜂場の研究員の松崎英典さんがご紹介されています。
 
かなり、この部分気になる方多いかと思いますのでご紹介しますね。
その記事はこちらです。
 

感染症対策におすすめのはちみつは?

抗菌作用と抗ウイルス作用は別物です。抗ウイルス作用でもここでご紹介しているのは「抗インフルエンザウイルス活性」です。
 
ここで紹介されているはちみつの種類ごとの抗ウイルス活性のグラフ。
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マヌカがどれぐらいのメチルグリオキサール含有量のものを使ったのかここではわかりませんが、多方こんな感じなのでしょう。
 
甘露蜜も、蜜源植物によって結構差が出るような感じがするのですがここではどのような甘露蜜を使ったのか詳細は書かれていません。
 
個人的に、甘露蜜が大好きなので希望も含めて蜜源植物によってはソバを上回る抗ウィルス活性を期待したいです。
 

マヌカはちみつに次ぐ抗インフルエンザウイルス活性を示したソバはちみつは、鉄分が多く黒っぽい色合いが特徴。独特の黒糖のようなコクがあるため、料理の隠し味に使ったり、バニラアイスと合わせたりすると美味とのこと。

いっぽう甘露はちみつは、カシやマツ、モミ、トウヒなどの樹木からでる樹液を昆虫が濃縮したものをミツバチが集め、はちみつに仕上げたもの。ヨーロッパでは「森の蜜」と呼ばれ、伝統的に食されているそうです。

 

子供の虫歯・歯石対策にオススメのはちみつは?

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「虫歯のある9~12歳の子どもの虫歯菌を減少させる」というのも、マヌカはちみつの効果のひとつだと松﨑さん。甘い印象のあるみつばち関連製品が、虫歯菌にいいというのは驚きです。

「虫歯のある9~12歳の子ども30名の歯にマヌカはちみつを塗布する処置を21日間行ったところ、ミュータンス菌という代表的な虫歯菌の一種が減少することが確認されています(※)」(松﨑さん)
※出典:J Indian Soc Pedod Prev Dent. 2014 Jul-Sep;32(3):212-9.

さらに、はちみつには「歯石予防」の効果も。

「18種類のはちみつにおける歯石予防効果を試験管内で比較したところ、いくつかのはちみつに代表的な抗歯石剤と同じ程度の歯石予防効果があることが確認されました。とくに効果が高かったのは、コーヒーはちみつ、ペパーミントはちみつ、ユーカリはちみつ、甘露はちみつの4種類です(※)」(松﨑さん)
※出典:J Periodontal Res. 2008 Aug;43(4):450-8.

 
虫歯菌にはマヌカハニー。歯石予防にはコーヒーはちみつと言うのが一般的かと思いますが、やはりその通りですね。
 
コーヒーはちみつをお客様にご案内する時に「歯石予防効果が他のはちみつよりも高いですよ」とお話しすると、反応の薄い方が多いですが(笑)
 
その他に、ペパーミントやユーカリはちみつも歯石予防効果が高いようです。
 
勉強になります!
 
コーヒーはちみつ、ペパーミントはちみつ、ユーカリはちみつ、甘露はちみつの4種類
これら4種類に共通するのは、暗黒色や褐色など色の濃いはちみつであるということ。コーヒーはちみつは、甘さの中にほのかな酸味を感じる味だそう。見つけたらぜひ試してみたいですね。
 
 

はちみつでも低GIのものってあるの?

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アカシアはちみつが低GI食品という事は、最近取り上げられることも増えているのでご存じの方も多いかもしれません。
 
ここではただ単に「アカシアはちみつ」と紹介するのでなく、しっかりと「ルーマニア産のアカシアはちみつ」とご紹介されています。
 
さすが、山田養蜂場さんです(笑)

免疫の要「腸管免疫」を高めてくれるのは? 

答えはローヤルゼリーです。
ここからがはちみつ以外のみつばち産品についての紹介になってきます。
 

栄養豊富な女王蜂の食べものとして、古くから珍重されてきたローヤルゼリー。ローヤルゼリーを食べ続ける女王蜂の大きさは働き蜂の約2~3倍、寿命は30~40倍にもなり、ハチミツとはまた違う驚異的なパワーが感じられます。松﨑さんによると、最近ローヤルゼリーのある働きが発見され、注目されているといいます。

「それは、ローヤルゼリーに含まれる10-ヒドロキシデカン酸(以下「デカン酸」)という成分に、腸管免疫の活性化に必要なM細胞を増やす働きがあるということです。

免疫力は加齢により低下し、感染症やがんにかかりやすくなることは周知の事実です。免疫細胞の60~70%は腸に存在しており、これらの『腸管免疫』を高めることが健康長寿・感染防御に効果的だとされています。

 

肌の乾燥、シミ、毛穴の悩みには

こちらもローヤルゼリーと回答されています。
 

「2020年に発表された別の研究では、乾燥肌に悩む20~79歳の男女79名に酵素分解ローヤルゼリーを12週間飲用してもらったところ、肌の角層水分量、色素沈着、目立つ毛穴の改善が確認されました(※)」(松﨑さん)
※出典:薬理と治療, 48(1), 79-88, 2020

酵素分解ローヤルゼリーとは、ローヤルゼリーに含まれるタンパク質を細かく分解したものです。

ローヤルゼリーに肌の乾燥やしみ、毛穴の悩みに役立つ効果があったとは。免疫アップにも、美容にも役立つ希有な食品であることは間違いありません。

 

咳止めにもはちみつがオススメ

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そばはちみつなどこの辺で紹介されるのかなと思ったら、咳止め薬(ジフェンヒドラミン)との比較についてご紹介されています。
 
「たとえば、1~12歳の風邪患者の子ども87人がティースプーン1~2杯のはちみつを2週間飲用したところ、咳止め薬(ジフェンヒドラミン)と同等以上に咳の頻度や重症度が改善したというデータがあります(※)。
※出典:PLoS One. 2017 Jan 19;12(1):e0170277.
 
消費者の方が気にされるであろうところをよく抑え、わかりやすくまとめられているなと思います。
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。