情操教育と生き物
情操教育(じょうそうきょういく)とは
感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするためとされる教育、および道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称。(ヘルバルト学派が用い始めた語)
この情操教育を育むために、子供が小さいうちからペットや昆虫などの生き物を飼うと良いと言う話をよく聞きます。
完全に私の主観ですが、その通りだと思います。
大人と比較すると子供は非常に多感だと思います。
何かの出来事があった時、そのことに対し何かを感じ取ったり、より大きく心が揺れ動くのが子供だと思います。
家族や友達と接することでもちろんそういった経験を子供たちは積み重ねていきます。
そこに、生き物が加わることでさらに子供たちの感情は大きく揺り動かされるはずです。
飼っているペットが、噛んだり引っ掻いたりして痛いと泣き叫ぶ。
大好きだったペットがある日突然死んでしまう。
ペットの表情をずっと見ていると、今ペットがどんな気持ちなんだろうと想像してみる。
人間と接するだけではなかなか沸き上がってこない感情が起きることで、子供たちの道徳的な意識や価値観が養われていくのはもちろん、創造的で、個性的な心の働きを豊かにすることができるのだと思います。
さらにそれだけでなく、自分の身近に生き物がいることで家族の絆が深まるということもあるのかなと思います。
福井県で週末養蜂に取り組んでいる家族がまさにそうなのではと思います。
"週末養蜂一家”ミツバチが繋ぐ家族の絆
おおい町で二ホンミツバチを飼っている家族を紹介、週末に一家揃って世話をする「週末養蜂」は、家族の大切な時間となり、地元の人たちと交流の輪を広げるきっかけにもなっている。おおい町名田庄地区、ここで養蜂に取り組んでいる吉田勝昭さん。現在、会社員の吉田さんは、妻の輪佳奈さん、中学3年生の息子・航大さんと一緒に、会社が休みの週末に家族3人で養蜂に取り組んでいる。3年前、町内で開かれたセミナーに参加したのをきっかけに養蜂を始めた吉田さん、「そこまで強い思いで養蜂の研修会に参加したわけではないので、実際目の前にハチが来ると、ウっ・・と思ったんですけど、やってみるとかわいさが出てきて、」と話す。飼育しているのは日本に古来から住んでいる「二ホンミツバチ」。自宅の周りに設置しているのは手作りの巣箱で、底にたまった汚れを掃除するなどの世話をしている。
吉田さんの息子航大さんは、家族で週末養蜂をすることでどのように感じているのでしょうか?
「最初は(手伝えと)言われればやるという感じ、今までできなかったことができるようになるのが楽しい。道具をつくったりするのも楽しみの一つ。試行錯誤しながらの部分で、作業を家族でできるのが良さ。」とまんざらでもない様子。今は「分蜂」といってハチが巣を分ける時期。巣の中では新しい女王バチが生まれるため、母親の女王バチは、半分ほど働きバチを連れて新たな場所に巣を作る。吉田さんちのミツバチも5月初旬から分蜂を開始。新たな巣箱に移した群れは順調に定着し、今年は3つ巣箱が増えた。
週末養蜂を家族で始めたことで、道具を作るようにもなったようです。そこで、どうやったらうまく作れるだろうかなど考えることで創意工夫する力も養われると思います。
養蜂を始めることで、圧倒的に多くの初めての体験をすることになります。
そして、今までそんなに意識することが無かった自然や環境への関心が高まるでしょう。
お子さんが小さいときから、みんなが生き物を飼ったら日本の将来も安心なのではと思えてきました笑
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。