軽石問題
沖縄で2021年の9月末位から大きな問題となっている軽石。漁業や観光に大きなダメージを与え、海の中の生物にも影響を与えています。
ウミガメの赤ちゃんが誤って飲み込み、死んでしまうということも報告されているようです。
今年8月の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火が原因で軽石が大量に海を漂っています。しかも、まだ海底火山の活動は沈静化していないようです。
現在は本州にもたどり着き各地で様々な対策を行っていますが、今後さらにその影響は大きくなりそうです。
軽石をコーヒー農園の土壌改良に活用
そんな中、徳之島に船長のコーヒー農園で軽石を土壌改良に利用しようという試みが始まりました。
仕掛け人は宮出珈琲園の宮出博史さんです。
徳之島では先月18日までに全域の海岸で軽石の漂着が確認された。特に太平洋に面している徳之島町の中部から北部の海岸に大量に漂着し、漁港や漁船が使用不可能になるなど影響が出ている。
宮出さんは大阪府出身。2007年から徳之島町でコーヒー栽培を始めた。18年から21年まで伊仙町の地域おこし協力隊員を務め、現在は両町の農園でコーヒーを栽培している。
以前から農園の土壌改良の必要性を感じていた宮出さんは、軽石の漂着を知って活用を思い立った。「徳之島では収穫期の2~3月に雨が多く、コーヒーの実の品質劣化がみられる。軽石を混ぜて畑の水はけが良くなれば改善される可能性がある」と説明する。
軽石は徳之島町諸田のシンデ浜に流れ着いたものを約10日間かけて土のう袋約300袋分を集めた。塩害を起こす可能性があるため、土のう袋ごと水に漬けて塩分を抜いて、乾燥させてから肥料とともに土に混ぜるという。
犬田布中の生徒らは総合的な学習の時間を活用して協力。軽石と肥料を混ぜた畑にコーヒーの苗を植え付ける作業も体験した。参加した内山優星さん(3年)は「農業の役に立てられれば軽石も資源になる。苗が元気に育っておいしいコーヒーになってほしい」と笑顔を見せた。
実際、コーヒーの収穫にどう影響が出るか分かるのはかなり先になりますが、軽石の処理費用の軽減につながり、さらに子供たちが農業に興味を持つきっかけになる素晴らしい取り組みかなと思います。
"自分たちにできることから"を実践され、頭が下がります。
こうした動きがさらに活発になればと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。