昨日、ご紹介しました素敵な先生方によるコーヒーアミーゴス中部主催のイベント「コーヒーと和菓子のコラボレーション」の講座内容です。
昨日の記事はこちらです。
和菓子実演
今回は、練りきりを使った和菓子を作ります。
練りきりとは
練りきりとは、白あんにさまざまな材料を加え、調整して練ったあんを主原料とする生菓子をさす言葉です。
練りきりあんに混ぜる材料はつなぎといって、ぎゅうひや小麦粉、サトイモなどを混ぜるのが一般的。これに色を加えたり細かい加工をほどこしたりして、好みの色や形に成形します。
多くは季節ごとの草花や果実、動物などをかたどり、繊細で華やかな見た目に仕上げられていて、お祝い事やお茶席でなど特別な日に食べることが多いので、上生菓子と呼ばれます。
最初に先生が和菓子作りで使う道具一式を見せてくれました。意外なことに結構100均を利用されるそうです。100均で売っている鼻毛切りなんかも使われるそうです(笑)
こちらは「三角べら」というものだそうです。和菓子作りで一般的に使われるものだそうです。
伊藤先生が流れるような手さばきで作られながら、実際に作るときのポイントを説明して下さいます。
こちらは「はさみ菊」というものだそうです。
ささっと、みかんも作られます。
先生が作られたものですが、どれも美しいですね。食べるのがもったいない^^;
和菓子実習
実習では2種類の菊か、1種類の菊と桜の作りたい方を作ります。
予想通りですが、見ているのとやるのでは大違いです。
ただ、最初に作る「16枚菊」は小学生でも作れますと先生が仰られていたのでオッサンの意地を見せなくてはと頑張りました!
そして出来上がったのが、こちらです。
作成者に似てブサイクですね^^;
珍しく真剣な表情で作っている私です。
堀さん、写真ありがとうございました!
コーヒー抽出の実演
そして松下先生の「松屋式ドリップ」の実演です。私は松下先生の松屋式ドリップの実演を見るのは2回目です。前回の記事もよかったら御覧ください。
松屋式ドリップで使うペーパーの角度のお話から、肝となるガスをしっかり抜くこと。蒸らしを最低3分~5分しコーヒーの粉の温度が75度くらいに下がるようにというのを配布された資料をもとに実演して下さりました。
コーヒーと和菓子のコラボレーション体験
そして、食い意地の張った私にとって待ちに待った「実食」です(笑)
先程、和菓子実習で作ったものはお土産として持ち帰ります。とっておきの和菓子が8種類用意されています。
右上から時計回りで
- お干菓子(おひがし) ※お皿の色と同化して見にくいです。
- 羊羹 ※羊羹は美濃忠さんのものがいいでしょうとのことで、これだけ美濃忠さんで買ったものだそうです。
- おほほ ピオーネ
- 名前忘れました 黒糖のおまんじゅうです。
- あんぱんまんじゅう チーズ
- あんぱんまんじゅう 抹茶
- どら焼き バター入り
そして、下の写真のものがこの日のために特別にご用意下さったコーヒーを使った和菓子です。
三重県桑名市にあるカフェドアンダニエルズさんのコーヒーを使用されているそうです。
コーヒーは松屋式ドリップで抽出されたものが6種類です。
- クリスタルマウンテン(浅煎り)
- ケニア(浅煎り)
- エチオピア イルガチョフ(中煎り)
- トラジャ(中煎り)
- フレンチローストブラジル(深煎り)
- トレジャーアイランド(深煎り) 松屋コーヒーさんのブレンドです。
一番感動した組み合わせ
この中で、最高に感動したのが「おほほ ピオーネ」と浅煎りのケニアです。ケニアは浅煎りなのでフルーティな甘味と酸味がしっかりと感じられるのですが、おほほピオーネを食べることによってその甘味と酸味が最上級に引き上げられます。思わず「ウッ」と声を洩らしてしまうほどでした。
思った通リだった組み合わせ
思った通りだったなと感じたのは「どら焼き バター入り」です。深煎りのものに合うだろうなと思いましたが、フレンチローストのブラジルは苦味がより奥深く感じられ、ブレンドのトレジャーアイランドは若干苦味が和らげられながら酸味が少し前に出てきてよりバランスがよくなった感じを受けました。
意外だった組み合わせ
ペアリングをする時、抹茶は強いのでなかなか合うものを探すのはいつも難しいと感じます。そんな中、今回の「あんぱんまんじゅう 抹茶」も難しいと感じましたがケニアは、元々感じた酸味をオレンジ系の柑橘っぽい酸味が強調され面白かったです。
チーズも深煎りのものが合うだろうなと思っていたのですが、これに関しては浅煎り、中煎り、深煎りとどれも合うかなと思いました。
浅煎りのクリスタルマウンテンは、コーヒーの持つポテンシャルが全体に引き上げられた感じがしました。
エイチオピアイルガチョフは、舌触りがベルベットのような質感に感じられ、トラジャはよりクリーンカップになりました。
フレンチローストのブラジルはコーヒーの重厚感がアップしました。
そして、名前を忘れてしまった黒糖の和菓子。
黒糖も深煎りの方が合うかなと思っていましたが、これに今回の6種類のコーヒーの中で合わせるなら中煎りのエチオピアかトラジャがいいです。
どちらも、フルーティさが引き立てられました。
自己紹介~まとめ
最後に、自己紹介を順番にしてこの講座を受講した感想やペアリングで良かったものなどを順番に発表しました。
自己紹介の時、進行をされていた木野先生からまさかの「ハチミツ王子」と紹介され小っ恥ずかしかったです(笑)
私が一番感動した浅煎りのケニア×おほほピオーネの組み合わせですが、見事に気に入った人と、この組み合わせがダメだった人が真っ二つに分かれました。
この組み合わせがいいと言った方に、ほぼ共通していた点は以下の通りだと思います。
- 酸味が好き
- フードペアリングで”相乗効果”を重視する
- 主役が”コーヒー”
もちろん、私もこれに該当します。子供の頃から特に酸っぱいものが好きでした。ただコーヒーに関しては、酸味系も好きですが苦味系も好きでどっちに偏っているというのはそうないと思っています。
そして2と3は、コーヒーを主役にして、その主役を引き立てる相乗効果を知らず知らず探し求めている方が多かったと思います。
そうでなかった方は、まず酸味が強いコーヒーが苦手。そして、相乗効果よりバランスを重視される方が多かっと思います。
本当に、これはキレイに意見が分かれました。私は、フードペアリングに一番期待するものは”相乗効果”です。
普段、コーヒーとはちみつを合わせる時も基本的にコーヒーを引き立てるはちみつを探すことが大半です。はちみつの風味は強いので、はちみつを引き立てるコーヒーを探すのは、より難しく感じています。
ただ、これだけ多く”バランス”を好まれる人が多かったというのは今後ワークショップで「コーヒー×はちみつ」をする上で大いに可能性が広がったと思います。ものすごい相乗効果だけを、追い続けていると行き詰まることが多いなと感じていたところなので「バランス」というものを増やせば幅が広げられると思います。
美味しいコーヒーと和菓子を楽しめただけでなく、こういったヒントを多く得られていい体験ができました。
おまけ
最後に、じゃんけんで伊藤先生が作られた和菓子の争奪戦がありました。普段の行いがいい私が勝ち上がり一番に選ばせてもらいました(笑)
頂いたのは「みかん」です。
帰って子供たちに見せて自慢したいです^^
松下会長、伊藤社長。そしてコーヒーアミーゴス中部の皆様、ありがとうございました。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。