私も、社会人になって24年目になります。今の会社に入って7月で丸20年です。社会人になった時と比べて体重は30kg程増えています。1年に1kg以上ですね!我ながら凄いことだと思います(笑)
20年も社会人として仕事をしていると、それなりに思い出深い仕事があります。
その一つが三重大学さんの大学ブランド商品のチェンミ・コーヒーの開発に携われたことです。企画から発売まで、約1年でしたが、この間本当に多くの方と関わることが出来ました。
大学の先生、学生、大学生協の方、チェンマイ大学の関係者の方。いい経験が出来ました。
そして、久しぶりにチェンマイ大学からコーヒー生豆が届いたのですが驚くような梱包でしたので記念にブログにUPしておきたいと思います。
(タイ)チェンマイ大学
1964年に創立し、タイ国内でもトップ3に入る高等教育機関と言われています。
22の学部がある総合大学で、学生総数はなんと約38,000人(2012年6月現在)
敷地面積は約4平方キロメートルもあり、日本の東京ドームで例えると約87個分!!
敷地内には大学建設以前からの自然が多く残してあり、大学内とは思えない
大自然に囲まれた巨大なキャンパスなのです。
そして、タイのチェンマイ大学には立派なコーヒーの研究機関とコーヒー農園があります。最近、日本でもタイのコーヒーを目にすることが数年前に比べ少し増えましたが「タイ」と聞いてコーヒーをイメージする人は少ないと思います。
チェンマイ大学とコーヒー
そのチェンマイ大学とコーヒーの関わりに深く関わるのが「けし」(麻薬)の栽培です。
ゴールデントライアングル
黄金の三角地帯(おうごんのさんかくちたい、タイ語: สามหลี่ยมทองดำ)とは、東南アジアのタイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯で、ミャンマー東部シャン州に属する。世界最大の麻薬密造地帯であった。別名ゴールデン・トライアングル(英語: Golden Triangle)と呼ばれ、アフガニスタン・パキスタン・イラン国境付近の「黄金の三日月地帯」と並ぶ密造地帯である。現在では経済成長や取締強化により、タイやラオスでの生産は減少傾向にあるが、逆にミャンマーのシャン州ではいくつかの軍閥が麻薬生産のみならず覚醒剤の製造も行い、さらには合法ビジネスを行うなど、二極化の傾向にある。
元々、ミャンマーとラオスと共に麻薬の栽培が盛んでした。しかし、いつまでもそんなことを続けていては国際社会から取り残されてしまうと危惧した国王が「ロイヤル・プロジェクト」の一環として、けしからコーヒーに植え替えるように発しました。
ただ、いきなりそんなことを言われても何もコーヒーに関する知識がない山岳農民の人々は困ってしまいます。
そこで、国王はチェンマイ大学が主導して農民たちにコーヒー栽培を指導するようにお達しが出されました。
チェンマイ大学のコーヒー研究機関とコーヒー農園
コーヒーの研究機関は、もちろん大学内にあります。コーヒー農園は、そこから車で北に向かって約1時間半走ったところにあります。
途中の山道は、かなりデコボコで四輪駆動車でないと行くことは難しそうです。
コーヒー研究機関の前にはタイらしい象の像が(笑)と、思ったらこれは何かの植物で作られていますね。
行ったのは12月の頭でした。山岳農民の方が手で丁寧に収穫されていました。
チェンミ・コーヒーとは
三重大学とチェンマイ大学は30年以上前から交流が盛んに行われているそうです。そういったご縁があり、商品開発することになりました。
三重大学とタイ・チェンマイ大学とのコラボで生まれた新しい大学ブランド商品「チェンミ・コーヒー」は、久松 眞特任教授の授業実践として学生自らネーミング、パッケージデザインを考えました。大学教育と社会連携の成果物としても評価でき、また国際交流の結晶でもあり、今後、三重大学を代表するブランド商品として位置づけられます。
チェンミ・コーヒーの誕生まで
当時、1年生だった有志の学生を中心にチェンマイ大学のコーヒーを使用したブレンド作りを行いました。
ただ、参加した学生はコーヒーが飲めない。ほとんど飲むことがない。そんな学生が多かったです。
何度も試飲会を行いました。どのようなコンセプトにするかも学生主導で決めていただきました。
そしてコンセプトは「コーヒーが飲めない学生でも飲むことが出来るコーヒー」です。
紅茶なら飲めるという学生が多かったので「紅茶のような感覚で飲みたい」という意見が多かったです。
そして、ブレンドは試飲会を重ねた末に決定。
チェンミ・コーヒーの名前の由来
これはチェンマイの「チェン」と三重大学の「ミ」を合わせたものです。そして、コーヒーを飲んでいるときの温度帯による味の変化が大きいことから「チェンジ・味」という意味も込められています。
パッケージ・デザイン
デザインは学生たちに宿題としていくつも作ってきてもらいました。それらを合わせたものになりました。
発売開始から、今年の10月で5年になります。一昨年、当時の商品開発に関わった学生は卒業しましたが最後にチェンミ・コーヒーを卒業式の日に飲んでもらえました。
現在、購入できるのは三重大学内の購買店舗と同じく三重大学内の「レストランぱせお」で飲むことが出来ます。
三重大学は他にも面白い大学ブランド商品を数多く作っています。
今回、届いたチェンマイ大学のコーヒー生豆
チェンマイ大学のコーヒー農園で収穫されたコーヒーは何度も送って頂いているのですが、初めての形態で届きました。
普通、コーヒーの豆は麻袋やブルーマウンテンであれば木の樽に入っていますよね。
今回、空輸で届いたのがこちらです。最初、何が届いたのか???でした。
貼ってあるラベルを見るとタイからだとわかりました。
ビニールを取り、フタを開けると・・・
真ん中の白いものがコーヒー豆です。綿の袋に入りビニールがかかっています。動かないように周りに箱が詰めてありますが、これはタイのコピー用紙の箱のようです。
めちゃくちゃ足もしっかりしています。なんせ60kgの生豆をタイから運んでもびくともしていないですからね。
この形を見ているとガンダムの「ホワイトベースに乗ってやって来たコーヒー」とキャッチコピーを付けたくなりました。
底面も丈夫そうです。これ、絶対小さい子供だったら秘密基地にして遊びたくなりますね♪
こんなに大きいもの、私の家には置けないですが、もしあったら妻に怒られたらここの中に隠れたいです。
と、いうことでこの箱を記念にUPしました!
最後まで、読んで下さりありがとうございました。