IOTやAI、スマホなどの普及によって様々な分野で新しいサービスが生まれています。もちろん、コーヒーに関しても同様です。
コーヒーに関して言うと焙煎機や抽出機に新しい技術が搭載されたものが特に多く感じます。パナソニックの「THE ROAST」は焙煎機の購入時に生豆の定期購入を条件とするなど継続した売上確保をよく考えられた仕組みだなと思います。
そして、この3月下旬よりUCCがO2Oプラットフォームサービス「My COFFEE STYLE」というものを始めます。
O2Oプラットフォームサービスとは
その前に「O2Oプラットフォームサービス」とは、なんなのでしょうか?
O2Oは「Online to Offline」の略で「On2Off」と表現されることもある。
ネット上(オンライン)から、ネット外の実地(オフライン)での行動へと促す施策のことや、オンラインでの情報接触行動をもってオフラインでの購買行動に影響を与えるような施策のことを指す。
たとえば、実店舗をもつ飲食店や販売店などが、オンラインで割引クーポンやサービス追加クーポンを提供したり、foursquareなどの位置情報サービスによって積極的に店舗の認知や来店を促したりすることなどがO2Oのわかりやすい例としてあげられる。
O2Oの特徴として、マーケティング施策の効果測定がしやすいことが挙げられる。
オンラインマーケティングの多くは、その効果を測定するのに、比較的難しい作業が必要になる。アクセス解析のコンバージョン設定はWebアナリストにとってたいしたことではない作業だが、Web専門のスタッフを雇う余裕がなく自分でウェブもまとめて見るしかないITやウェブに詳しくない店舗オーナーにとっては「難しい」「よくわからない」設定だ。
それに対してO2Oでは実店舗に客が持ってきたクーポンの枚数を数えればいいので、ITに詳しくない店舗オーナーでもその効果を実感・把握しやすいという利点がある。
簡単に言うとオンライン上で購買を促すような施策をすることですね。
このプラットフォームを使ったUCCの「My COFFEE STYLE」とは、どんなものなのでしょうか。
UCC「My COFFEE STYLE」
「My COFFEE STYLE」は、EC(ONLINE)と店舗(OFFLINE)において、コーヒー体験を一つのアカウントでつなぐプラットフォームです。UCCとしては初の試みとなります。
■O2Oプラットフォームサービス「My COFFEE STYLE」開発の背景
コーヒーブームを経て店頭に並ぶ銘柄が増加し、消費者にとって選択肢の幅が広がった一方、「美味しいコーヒーってなんだろう」「自分が好きな味、求めている味がよくわからない」という人も少なくありません。
そういった声を受けてUCCでは、自分の味覚傾向を知り、嗜好品としてのコーヒーに納得感を持って選んでほしい、そして広がり続けるコーヒーの世界をさらに楽しむきっかけにしてほしいと考え、このO2Oプラットフォームサービス「My COFFEE STYLE」を開発しました。
「My COFFEE STYLE」の概要
ECと店舗でのコーヒー体験を味覚評価データ化し、それに基づき「個」の嗜好に合わせたコーヒーを提案するサービスです。
「My COFFEE STYLE」のコア機能となるのが「COFFEE マップ」です。テイスティングキットの4種のコーヒーを飲んだ感想を登録することでマップを開設。さらにコク軸(ライト/ストロング)と味わい軸(酸味/苦味)に配置された「My COFFEE STYLE」取り扱いの各コーヒーを飲み、感想(好き/そうでもない)を更新していくことで、自分の嗜好性を可視化できます。「COFFEE マップ」上のコーヒーは、UCCイノベーションセンターとの連携により、味覚センサー、官能検査等でコーヒーの味覚をデータ化し、配置しています。
この4種のテイスティングキットで自分の嗜好をマップ化してもらえるというのは、ちょっと興味があります。自分で”このあたりだろう”と思っているポジションと、どれくらいズレが生じるのか。
「My COFFEE STYLE」におけるサブスクリプションサービス展開概要
3月下旬から開始予定のサブスクリプションサービス(定期購買)では、ユーザーの嗜好性ロジックに基づいて、サービス開始時は16種類のコーヒーをご用意します。毎月ユーザーの嗜好性の傾向を集計し、それに合うコーヒー豆をお届けします。コーヒー豆の量、全自動コーヒーメーカーのレンタルの組み合わせにより、数種類の有料コースを設定する予定です。
このマップ作成後、コーヒーメーカーのレンタルや豆の頒布会のサービスを複合的に絡めて顧客の囲い込みをされるようですね。
時期としても、新生活スタイルに変わる人が最も多いこの時期をしっかり狙っていますね。
新しい生活スタイルとともに「これから、家で美味しいコーヒーを飲みたいな」という人にはピッタリなサービスかなと思います。
3つのステップ
最初のステップとして行うのは「テイスティングキット」の申し込みです。
このサービス開始の3月下旬に合わせて3月4日からウェブサイトで受付を開始されていましたが上限の1,000名に達したため既に終了しています。
また再開されるようなので気になる方はこの下のリンクより詳細をご確認下さい。
まとめ
一番のターゲットは、コーヒーにちょっと興味を持ち出した人。その中でも、新社会人や初めて一人暮らしをするような若い世代の人なのかなと思います。
どこも、機材や器具を販売して終わりではなく新しい技術を用いていかにして継続的な商いに繋げていくかということに知恵を絞っているなと思います。
そして、このマップ化するためにデータ収集することで(初回1,000名)どの辺りのコーヒーを好む人が多いかを把握出来ます。
このデータを活用し、当然従来製品のリニューアルや新商品の発売をするでしょう。
早ければ今年の秋の新商品で、このデータを元にしたコーヒーが発売されるのではと思うのですが、どうなんでしょうか。
そのコーヒーを飲んで、今の多くの日本人が好むコーヒーと自分の好みがどれだけ離れているのかを確認したいなと思います。
ということで、そうわかりやすいようにUCCさん発売して下さいね。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。