コーヒーかすの再利用
コーヒーの講座や販売をしていると、色んな質問を受けます。
圧倒的に多いのが「コーヒーの保存方法」です。講座をする時には、この質問が無い方が少ないです。
そして以前から質問を受けることはあったけど、ここ最近何だか急に増えているのが「コーヒーかすの再利用」です。
もっともポピュラーなものは『消臭剤』としての利用です。
抽出を終えたコーヒーをしっかりと乾燥させ、冷蔵庫や下駄箱などに使うのがいいかなと思います。
庭がある人は除草のために使ってもいいかなと思います。
コーヒーのかすは土と混ぜることで発酵しますが、その時に大量に窒素を使います。土の中の窒素を奪い取るのでそこにある雑草などを枯らすことが出来ます。
また、反対に腐葉土と混ぜ発酵させてから土に混ぜることで肥料にもなります。
これはみいさんのブログに、とてもわかりやすく紹介されているので、興味ある方は参考にして下さい。
と、ここまでは個人で出来るレベルのものです。
私は、ここ何年かは飛行機は国内線しか利用していないので機内食を食べていないですが、機内食では大量のゴミが発生しています。
その機内食で発生するゴミを減らすためにイギリス・ロンドン市内のデザインスタジオPRIESTMANGOODE社が新たな取り組みを行っているそうです。
コーヒーかすの再利用でゴミを減らす
飛行機に乗っていると、ごみが多く出ることに気付く。イヤホンや使い捨てのプラスチックカトラリー、食べ残しなど、一つひとつは小さなものかもしれないが、機内の廃棄物は世界で年間約570万トンにものぼるという。
そこで英国ロンドンでは、まずは機内の使い捨てプラスチックを削減するために、コーヒーのかすから食事トレイ、藻類やバナナの葉から食事の容器やフタ、ココナッツの木からカトラリー等の再利用可能なものをつくる取り組みが行われている。乗客自身も無意識にムダにしている食事以外のごみに気付き、最終的には航空会社のごみの量を減らすことが目的だ。
機内食をごみゼロに。コーヒーかすでできたトレイと海藻やバナナの葉からできた容器 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
ロンドン市内のデザインスタジオPRIESTMANGOODE社は、コルクと堆肥化可能なバイオプラスチックで飲料ボトルも開発したそうです。
航空機内のフロントシートのポケットに収まるサイズの、この飲料ボトルを繰り返し使用することで空港で販売されているペットボトルのゴミの量を減らすためです。
上の写真を見る限り、コーヒーかすで作った食品トレーは見た目にもオシャレですよね。
このトレーで機内食が出てきても、なんの違和感も無さそうです。
こういった再利用から作った製品こそ、見た目って大切なのかなと思います。
せっかく、再利用してゴミを減らすために作っても見た目が残念でしたら使う人は少ないでしょうから大きな”エコ”には繋がりにくいと思います。
今回の”コーヒーかすを再利用した食品トレー”は、さすがにデザイン会社が作っただけのことはありますよね。
コーヒーかすの再利用は個人レベルで出来ること。企業レベルで出来ること様々です。
少しずつ、こうした動きが活発化するといいですね。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。