コーヒーに関連したリサイクル
コーヒーに関連したリサイクルと言うのは、今日本だけでなく世界中で様々な取り組みが行われています。
大きくは2つに分けることができると思います。
1つは、コーヒーを抽出した後のコーヒーかすを再利用するもの。
もう1つは、コーヒーが入っていたパッケージを再利用するもの。
こうしたことに大手カフェチェーンや、様々な企業が取り組み出しています。
世界のコーヒー飲用杯数全体から見れば、小さな動きかもしれませんが、それらが集まりさらにこのままそうした動きが続いていけば大きなものになっていくと思います。
どこかのタイミングで、どんと弾みがつくようなものがあると良いのですが…と思っていたら、もしかしたら今回のネスレ日本と日清紡のリサイクルが1つのきっかけになるかもと思いました。
ネスレと日清紡のリサイクルTシャツ
ネスレ日本とニッシントーア・岩尾は、廃棄される紙パックと、コーヒー豆の残渣(ざんさ)を再利用するTシャツとエプロンを開発、ネスレ日本の直営カフェ「ネスカフェ 原宿」でユニフォームとして使用する。
ネスカフェの詰替え用製品の紙パック「ネスカフェ エコ&システムパック」をリサイクルして「紙糸」を生成、生地素材に仕上げ、衣服など繊維製品に応用する取り組み。また、「のこり染め」と呼ばれる染色方法により、従来は廃棄されていたレギュラーコーヒーの残渣(抽出が終わった後の粉)など、コーヒー関連の材料を染料として使用する。さらに染料を抽出した後のコーヒー残渣は発酵・熟成させて植物性堆肥に生まれ変わらせる。
古紙から作った紙糸を使用する繊維に対し、コーヒーを染料として染色する試みは、業界初としている。
大企業同士が手を組めば、大きな弾みになると思います。
さらに今回の取り組みは、コーヒーが入っているパッケージの再利用と、コーヒー抽出後のコーヒーかすの再利用とが同時になされます。
しかも、最近のこういった商品はその取り組みだけでなく純粋に見た目のデザインも高く評価されるものになっています。
このTシャツやエプロンを見ていても、かっこいいですよね。
紙パックのリサイクル
紙パックのリサイクルにあたっては、全国の小売店とも連携し各地に回収ボックスを設置して空きパッケージを集めるほか、ネスレ日本の工場での製造時に規格外となって廃棄対象になるパッケージも活用される。コーヒー豆の残渣は、ネスレ日本直営カフェ「ROASTELIER by NESCAFÉ (ローステリア バイ ネスカフェ) 三宮」で出るコーヒー残渣などを活用する。
今後の展開は・・・
ネスレ日本が掲げる包装材料のリサイクルへの活用やプラスチック削減に向けた取り組みの一環。日清紡グループのニッシントーア・岩尾でも廃棄物を有効活用する活動に力を入れている。将来的には、リサイクルした繊維・染料を使用した製品を、日清紡グループからアパレルメーカーに供給することも検討している。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。