ハニーハントの”暗”
今日、夕方知らない電話番号から電話がありました。
恐る恐る電話に出ると、落ち着いた声の男性が「ストリングスホテル 八事 NAGOYA の・・・・・・」と。
この時点でピンと来ました。
きっと、新型コロナウイルスの影響で中止になったのかなと。
何が中止になったのか?コレです。
私が楽しみにしていた『ホテルでハニーハント』です。完全予約制だったので、近く平日に会社を休んで女子大生と二人で『ホテルでハニーハント』行く予約を入れてあったのですが中止になったとの連絡でした。
女子大生というのは娘ですが、二人して楽しみにしていたので残念ですがこればっかりは仕方ないです。
数日前から、予約をキャンセルした方がいいかなと考えてはいたので、これでちょっとスッキリしました。
『ホテルでハニーハント』は5月31日まで開催予定でしたが、ひとまず5月6日までの中止が決まったそうです。その期間がさらに長引くかは状況次第といったところのようです。
今回『ホテルでハニーハント』に行くことは出来なくなりそうなので、電話を下さった男性には、また是非開催して欲しいとお願いしておきました。
これがハニーハントの明暗の”暗”です。
そして、ハニーハントに関してほっこりする”明”です。
ハニーハントの”明”
北九州市の住職のお話です。
私が住職を務める寺には、境内から少し離れた場所に古い墓地があります。管理費などを頂かない代わりに、維持管理は各自にお任せしています。何かトラブルなどがあったときは、墓地の使用者同士で話し合って解決してもらっています。最近は使用者が分からない墓地も増えていて、その場合は寺側ができる範囲で管理しています。
ある墓地の使用者から「隣の墓にハチが飛び回っている」と訴えがありました。誰がお世話しているのか分からないお墓でした。急いで現場に駆け付けたところ、墓の周りを無数のミツバチが忙しそうにぶんぶん飛んでいました。
駆除して殺生するのも忍びないし、さて、どうしたものか…。途方に暮れる私を助けてくれたのは、SNS(会員制交流サイト)でした。状況を書き込むと、投稿を見た人からミツバチの“引っ越し”をしてくれる養蜂家を紹介してもらいました。
中々、遠方に住んでいる方はお墓参りに行く頻度も多くはないのでしょう。
お墓にミツバチが巣を作ってしまったようです。
お墓を長い間放ったらかしにしている間に立派なミツバチの巣が出来上がったようです。住職は駆除するのも忍びないのでSNSに状況を書き込み、ミツバチの引っ越しをしてくれる養蜂家を紹介してもらったそうです。
みなさんも、もし同じような状況に遭遇したら地元の養蜂家さんなどのぜひ相談してみてくださいね。
養蜂家と一緒にお墓を開けてみると、墓石の隙間から入り込んだミツバチが、納骨室いっぱいに巣を作っていたのです。結局、3キロにもなる巨大な巣が採れました。巣は養蜂家に引き取ってもらい、後日精製された蜂蜜の瓶が寺に届きました。無駄な殺生をすることもなく、おいしい蜂蜜も頂いて一件落着となりました。
養蜂家いわく、これほど立派なハチの巣ができるには2、3年かかるそうです。ずいぶんと長い間、誰も墓を訪れていなかったことになります。
家族関係の希薄化などを背景に、無縁墓や墓じまいの話をよく耳にするようになりました。これも時代の流れとしては、仕方のないことかもしれません。
ですが、死者とのつながりは命のつながりです。それを感じることは、自分の命が自分だけのものではなく、尊いものだと確認する作業でもあります。時代が変わっても、そのことは忘れないでほしいです。
採れたはちみつを贈るなんて、この養蜂家の方粋な計らいですね。
こちらが養蜂家の方からいただいた蜂蜜だそうですが、蜂蜜好きな住職のお父様が全部平らげたそうです。
なんか、これを読んでほっこり出来ました。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。