コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【セミを食べてきました】昆虫食で苦手を克服

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セミ

 

「セミを食べる会」に参加しました

3~4ヶ月前、以前「なごや環境大学」でコーヒーの講座を開催させていただいた時に参加してくださった「きのこ博士」より、「今度、こんな講座ありますけどよかったらどうですか」とお誘いを受けました。
 
それは、「昆虫食を考える会」の講座でした。
 
もちろん、私は普段そんなに昆虫食は食べないです。
 
長野に行った時に、居酒屋などでイナゴやへぼ(蜂の子)が出てきたら普通に食べますがそれ以外で食べる事はほとんどありません。
 
せっかくお誘いを受けたので、もちろん参加しますと答えすぐに申し込みをしました。
 
日にちと時間を確認しただけで申し込んだのですが、その日に食べる食材が「セミ」と言うことを後ほど知りました。
 
子供の頃から、最も苦手な昆虫が「セミ」です。
 
アブラゼミの羽の色ツヤや、腹部の見た目、顔つきにつかんだときの暴れ方。それら全てが苦手です。
 
「セミ」と知ったとき、せっかく申し込みましたが早めにキャンセルしようかとも考えました。
 
ただ、この年になって長年苦手だったものを克服できるチャンスかもしれないと思い直し、そのまま参加することにしました。
 
それに、久しぶりにダンディーな「きのお博士」にもお会いしたかったですしね。
 

会場に到着

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少し早めに会場となる「グリーンパレス春日井」に到着しました。
 

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受付をしていると、既に着席しているきのこ博士の姿が見えました。
 
きのこ柄のマスクをしているので一目瞭然です。
 
そのマスクを始め、スマホのカバーからハンカチから何から何まできのこ柄なので怪しさ満点です。
 
電車に乗っても、隣に座るのを避けられる方が多いそうです。間違いなく、こんな格好をしているおじさんを電車内で見たら私も避けます。
 
会場の角には、缶詰に入った昆虫色の紹介や本の紹介などがありました。
 
そして、きのこ博士と話ししていると、「しまった。フェモラータオオモモブトハムシを持ってきてあげたらよかった。気がきかなくてごめんね。」とおっしゃられました。
 
私の頭の中は???
 
なんでも、お聞きするとその「フェモラータオオモモブトハムシ」は風味が”杏仁”だそうです。
 
美味しくて、昆虫食が好きな人達の間で大人気だそうです。このフェモラータオオモモブトハムシは外来種で、日本で増えたのはここ10年ちょっとのようです。
 
美味しいので、フェモラータオオモモブトハムシを獲って食べることで駆除するそうです。フェモラータオオモモブトハムシはマメ科を食すそうです。マメ科は、美味しいはちみつが採れるので私もフェモラータオオモモブトハムシを捕まえて食べて駆除に貢献したいです。
 
このまま増え続けて、生態系が乱れたら大変ですしね。
 
茹でて1週間ほど冷蔵庫で寝かせたら、杏仁の香りがプンプンだそうです。
 
そして会場には、小学生位のお子さんとその家族の方と言う組み合わせが多かったです。
 
はじめに、昆虫食の歴史や世界の国でどれぐらい食べられているかなど座学がありました。
 

現在、日本で販売されている食用の昆虫

イナゴ、カイコ、蜂の子、ざざむしの4種類だけです。
 

日本の昆虫食

大正時代までは、食用として55種類。薬用として123種類の昆虫が食べられていたそうです。
 
20世紀に入ると「公衆衛生の進歩」と「食の西洋化」によって、昆虫食は廃れていったそうです。
 
その後フィールドワークで外に出ます。
 
当初の予定では、このフィールドワークで実際にセミを捕まえて食べると言うこともする予定だったそうですが、諸事情ありそれはできなくなったそうです。
 
フィールドワークでは、セミの成虫と幼虫の捕まえ方などを教えていただきました。

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先生の話を聞いている子供たちは、みんな真剣です。
 

セミを食べる

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セミを揚げています
 
フィールドワークを終え、教室に戻るといよいよセミの調理が始まります。
 
ビニール袋に、成虫と幼虫を分けて入れそれぞれに唐揚げ粉がまぶされています。
 
先生が揚げてくれます。
 
成虫も幼虫も、殻が固いこともあり、食べる時はどちらも2度揚げしないといけないそうです。
 
近くで揚げている様子を見せていただいたのですが、不思議なもので揚げている油の音や見た目で食欲が湧いてきます。
 
油の中に入っているものはセミなのですが、不覚にも早く食べたいと思ってしまいました。
 
着席し、先生が順番にセミを配ってくれます。

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先生が各テーブルを順番に味の感想なども聞いています。
 
成虫と幼虫では、味に関しては幼虫の方が人気があるそうです。
 
どちらから食べるか迷いましたが、成虫から一気にひと口でかぶりつきました。

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羽野感触やからの口に残る感じがちょっと嫌でした。食べていると少し苦味も感じます。
 
ちょっぴりクリーミーな感じもします。
 
特別おいしい事は無いですが、特別まずいこともないです。そしてその後、幼虫をいただきます。
 
成虫ほどでは無いですが、幼虫も少しだけ殻が口に残る感じがします。
 
幼虫は成虫以上にねっとりとクリーミーな感じがします。味わいは少し里芋にも似てるかなと思ったのですが、豆に似た感じです。
 
幼虫のおかわりはあったので、もちろんいただいちゃいました。
 
セミの成虫も幼虫も、思っていたよりはおいしかったです。
 
ずっと苦手だったセミが克服できたかなと思うのですが、素手でつかむのはまだ嫌です。
 
素手でつかむよりは、食べる方が良いかなと思います(笑)
 

動画でも紹介

 
動画でも、まとめてみたので良かったら御覧ください。
 
今後予想される、世界の人口増加や環境問題。牛肉を食べるよりは、かなり環境負荷は小さく済むはずです。
 
正直に言えば、やはり昆虫よりも牛肉を食べ続けたいです。
 
人には難しいでしょうが、少しずつ昆虫食を生活に取り入れ、昆虫を食べることがかつてのように再び「当たり前」になれば、環境負荷を減らせられるのかなと思います。
 
いろいろと考える良いきっかけとなりました。
 
お誘いくださった、キノコ博士ありがとうございました。
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。