いちごの受粉
そろそろ今年もイチゴの季節は終わりを迎える頃ですね。
いちご狩りに行ったことがある人であれば、イチゴの周りをハチが飛んでいる様子を見ることも多いと思います。
イチゴを育てるには受粉が必要で、受粉用に養蜂家の方たちからミツバチが貸し出されることもあります。
みんながみんなではありませんが、この時貸し出されたミツバチやハナバチなどが、使い捨てに近い感じで扱われると言うようなことを耳にすることもあります。
減少傾向にあるミツバチたちの負担を減らせるのではないかというようなプレスリリースがありました。
世界で初めてロボットによるイチゴの受粉の実証に成功 ハチの代替として授粉ロボットの開発強化
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 大泉克彦、以下「東大IPC」)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(以下「AOI1号ファンド」)は、東大関連ベンチャーで果菜類の植物工場における完全自動栽培の実現を目指すHarvestX株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:市川友貴、以下「HarvestX」)に対して、5,000万円の追加出資を決定しました。
今回の出資は、株式会社ディープコアが運営する「DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合」との共同出資となります。
食糧問題や農業就業人口の減少、また食の衛生面・安全に対する関心の高まりとともに植物工場の市場に注目が集まっています。レタスなどの葉物類の植物工場が展開を広げる一方で、イチゴのような果実類の生産のためにはミツバチを媒介とした虫媒受粉もしくは人の手による授粉が必要で、収量の不安定さ、高コスト、ミツバチの短いサイクルでの使い捨てが課題となっています。
HarvestXはミツバチに代わるロボットを活用した授粉技術の開発に取り組み、世界で初めてロボットによるイチゴの授粉の実証に成功しました。現在は社内の研究施設「HarvestX Lab」に植物工場と同等の栽培設備を導入し、植物工場事業会社での授粉ロボットおよびソフトウェアシステムの実証実験に向けたプロトタイプの開発を進めています。
こういったものが開発されることで、ミツバチたちの負担が軽減されることは大歓迎です。
ただ一方で、こういった技術の進化が進むことでポリネーションにミツバチは要らないのではないかと、ミツバチたちのことが軽んじられることがあってはいけないとことです。
人の手の届かない自然界において、ミツバチたちの減少が進めば異常気象や生態系の崩壊など、必ず私たちに跳ね返ってきます。
ミツバチたちの負担を減らし、さらに生活しやすい環境を作っていくことが将来の地球や人間たちのためでもあると思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。