コーヒーと本
普段よりも少しゆっくりと時間が流れる週末の午後、飲んでみたいコーヒー。今の気分はケニアAAの深煎り。
コーヒーを"淹れる時間"を純粋に楽しむことが許される週末の午後だけは、松屋式ドリップでゆっくりと抽出する。
コーヒーの粉にお湯を刺すように、ゆっくりと丁寧に。
湯温は80℃で蒸らしを3分。しっかりとガスを抜く。
心を落ち着けながら丁寧に淹れたその一杯を口にすると、1週間分の疲れを優しく溶かしてくれる。
ここまで、ちょっと小説家を気取って書いてみましたが、ボキャブラリーの少なさに悲しくなってきました。
「コーヒーと本」は、最高に相性の良い心の栄養になる組み合わせかなと思います。
そんな、コーヒー好き、本好きな人にとってかなり気になるであろう"飲む文庫本"「珈琲文庫」。東京・渋谷で開催される2021年6月28日から7月9日までの期間限定イベントです。
どんなものなのでしょうか。
"飲む文庫本"「珈琲文庫」
『珈琲文庫|』とは、飲む文庫本をコンセプトにした越境が手掛ける新たなコーヒーブランドです。
コーヒータイムを過ごすお供にスマートフォンの画面とにらめっこする人も増えてきた昨今、ほっと一息つけるのは“映え”な世界観よりも、人間らしさを感じられる“人の薫り”ではないかと考えました。
そこで今回、総勢36名のクリエイターを迎え、「忘れられない一言」「密かな夢」「2026年 その日の旅」など6種をテーマにした全36作の私小説をコーヒーカップのスリーブに記したコーヒーを販売いたします。各作品は、コーヒータイムにぴったりの原稿用紙1枚分の文量です。さらに、テーマごとにぴったりのブレンドをご用意いたしました。
クリエイターたちが繰り広げる“人の薫り”がする私小説とコーヒーの香りを楽しめる『珈琲文庫|』で、新たなコーヒータイムをお過ごしください。
この説明を読んで、胸ときめいた人きっとたくさんいると思います。
開催概要
名称:珈琲文庫|
日時:2021年6月28日(月)~7月9日(金)11:00~16:00/土曜日のみ13:00~16:00
定休日:日曜日、雨天
価格:450円(税込)/1杯1作品 (HOT/ICED)
アクセス:the Hive Jinnan テラス(東京都渋谷区神南1-6-5) 渋谷駅より徒歩約8分
備考:テイクアウトのみ、カフェインレスコーヒーのご用意はございません。
URL:
珈琲文庫|の楽しみ方
『珈琲文庫|』の楽しみ方は簡単3ステップ。
- ご来店いただき、本棚から気になるタイトルのカップ型の文庫本をお取りください。
- バリスタが内容にぴったりのコーヒーをお作りします。
- スリーブを外して一読一服。コーヒーと、スリーブ裏に書かれたクリエイターによる私小説を楽しみながらコーヒータイムをお過ごしください。
なんだか一期一会的なコーヒーと私小説との出会いになりそうですよね。
コーヒーは好きだけど、本を読むのはちょっと苦手。
そんな人も安心して利用できると思います。
コーヒーカップに書かれている私小説の文量は原稿用紙1枚分だそうなので。
用意されるブレンドコーヒー
・かわいい嘘ブレンド
・忘れられない一言ブレンド
・人間らしい人ブレンド
・著者と読者の秘密ブレンド
・密かな夢ブレンド
・2026年 その日の旅ブレンド
各ブレンド、どれも気になります。どのようなブレンドに仕上がっているのでしょうか。
私がコーヒー好きと本好きに「珈琲文庫」をオススメしたい理由
喫茶店やカフェに入って、他のお客さんの様子を見ていると一人で来られている人は圧倒的にスマートフォンを片手にコーヒーを飲んでいる人が多いように思います。
そうした人達が、その喫茶店やカフェを利用している目的は休憩することや、少し持て余した時間をつぶす事なのかなと思います。コーヒーが好きだからという人も、もちろんいるでしょうが、スマホの画面に集中していると、少なくともその瞬間好きなコーヒーと向かい合うことは出来ないと思います。
そんなコーヒーが好きだという人に、いつもじゃなくていいですがたまには一杯のコーヒーとしっかりと向き合って飲んでみるのもいいと思いますよ!
そして、珈琲文庫のコーヒーカップには原稿用紙1枚分の小説が書かれています。36名のクリエイターたちによるこの小説をゆっくりとコーヒーを味わいながら読むことで、少しの間あなたの心は現実世界から切り離されると思います。
ちなみに、この「珈琲文庫」であなたがまず選ぶのは小説のタイトルであってコーヒーではないです。
あなたが選んだ小説にあわせたブレンドを、バリスタが選んでくれます。
本が好きと言う人は、素直に読んでみたいと思う小説のタイトルを選べばいいと思います。
コーヒーが好きな人は、このブレンドを飲んでみたい。そのブレンドをバリスタが提供してくれるのは、どんなタイトルの小説だろうと逆算して楽しむなんてことも出来ますよ。
コーヒーと向き合って、しっかりとコーヒーを味わいながら小説の世界の中に心を移してみる。
きっと、その時間はあなたにとって最高に贅沢な現実逃避を体験する時間になるはずです。
そういった時間を普段の慌ただしい生活の中で作り出すのって、中々難しいと思います。
そうした「現実逃避時間」を、定期的に作ることで自然と降りかかってくるストレスなどを和らげてくれるのではと思います。
スマホは、ポケットや鞄にしまって「珈琲文庫」で美味しいコーヒーとクリエイターたちが作り出した小説の世界にどっぷり浸りたいですね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。