コーヒーも、コーヒー以外の飲料や食品も作り手(メーカー)は消費者に手に取ってもらえるもの。そして購入してもらえるものをと商品を開発していると思います。
そんな時、誰に使って欲しいのか。買って欲しいのか。そんな風にターゲットを設定すると思います。
私のような凡人では、そのターゲットすらきちっと決めることは出来ません。
仮に、今から新しいコーヒーの商品を作ることになったとしましょう。
妄想は大好きなので、こんなのがあったらいいんじゃないか。面白いんじゃないかと、取り敢えず色々妄想を膨らまして考えてみます。
そこで、先導する人。仮にAさんとしましょう。そのAさんが私に質問をします。
Aさん: 「まっちゃんが考えた商品は、どんな人をターゲットにしているの?」
私 : 「え~っと・・・女性です。」
Aさん: 「女性といっても色んな人がいるけど、どんな女性?もっと具体的に教えてね。」
私 : 「若い女性です。具体的・・ですか。とにかく元気で笑顔が素敵な子がいいです。例を挙げると小島瑠璃子さんみたいな子がいいです。」
Aさん: 「今聞いているのは、まっちゃんの好みの女性じゃないよ。」
と、私が商品開発をしようと妄想を膨らますとなぜだか小島瑠璃子さんと勝手にデートをしている絵を妄想して終わってしまいます。
これは極端な例だとしても一般的には男性なのか女性なのか。おおよその年代は。コーヒーのライトユーザー向けかヘビーユーザー向けか。どんな生活シーンで飲んでもらうのか。そんなところだと思います。
それが、UCCさんは凄いんです。
「7つのショッパーセグメント」というものを設定して、このそれえぞれのセグメント向けに商品開発をするそうです。
食品新聞さんの、こちらの記事を参考にまとめました。
”7つのショッパーセグメント”とは
UCC上島珈琲が、消費者の購入動向などの調査結果を踏まえて新たに設定したものだそうです。
調査は、20~79歳の男女約7,500人を対象にWEB上で実施されたそうです。このような大々的な調査を行った理由は、今まで作り手起点でお客様目線のモノづくりが出来ていなかった。そのため今回お客様のことをよく知ろうとしたそうです。
これ商品開発だけでなく、料理をつくる時でも同じかと思います。何か作って食べてもらおうという時に、相手の好み・嗜好を一切考えず自分がいいと思うもの。美味しいと思うものを一方的に作って出すようなものです。
私は「かつ丼」が大好き。しかも大盛りが大好きです。相手が乳幼児であろうと、90歳のおじいちゃんやおばあちゃんであろうと、問答無用で大盛りのかつ丼を作って食べてもらおうとするのと同じですね。
7つのセグメント
- スペック&おすすめ重視派
- こだわり追求派
- お気に入り指名派
- いろいろ試したい派
- こだわりなし派
- コスパ重視派
- ライトユース派
こんな風に分けられました。
私は、この中だったら「いろいろ試したい派」と「コスパ重視派」に入るのかなと思います。
セグメント別新商品
この7つのセグメントの内、年間購入金額が一番高いのが「スペック&おすすめ重視派」。
レギュラーコーヒーの飲用杯数が最も少なくミルクや甘みを加えてコーヒーを飲む傾向が高い「ライトユース派」。
飲用杯数が最も多い「いろいろ試したい派」。
この3つのセグメントを対象に、今年の秋冬の新商品を開発されたそうです。
スペック&価格重視派には
価格よりも品質を追求しコーヒーの情報感度が高く、主に専門店やECでコーヒーを購入する傾向があることから、UCCローストマイスターコンテストで優勝した齊藤浩介氏の独自焙煎プロファイルで焙煎・開発された新ブランド「UCC ROAST MASTER」を提案されています。
世界のコーヒー産地から集めた上質なアラビカ豆を100%使用した「ヒルス ハーモニアス」とともに小容量サイズコーヒーです。
ライトユース派には
インスタントコーヒーを混ぜたものではない、レギュラーコーヒー100%のコーヒーバッグ「UCC BEANS&ROASTERS コーヒーバッグ」。
抽出時間は2分かかりますが、お湯を注げば後は手放しで抽出出来るものです。
まとめ
2つや3つじゃない。7つに細かく分けることで、よりターゲットにする層の心を掴めるんじゃないでしょうか。
私のように”妄想まかせ”ではダメですね(笑)
来年の春夏は、どんな新商品を出されるのか今から楽しみになって来ました。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。