コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【上海の「熊の手」コーヒーが人気に】障害者が働ける場所づくりとして始めたコーヒーショップ

障害者が働ける場所づくりとして始めたコーヒーショップ

2020年12月3日に中国上海市にオープンした「HINICHIJOU」と言うコーヒーショップが今大人気だそうです。
 
店名の「HINICHIJOU」は日本語の「非日常」からつけたものだそうです。
 
お店は現在4人のスタッフで切り盛りしているそうです。
 
そのうち2名は聴覚障害者だそうです。しかし、その2名は2人ともコーヒーマスターの資格を持ち、店長はさらに第6回全国障害者職業技能コンクールのコーヒードリップ部門で優勝しているという実力の持ち主だそうです。
 

「熊の手コーヒー」として話題に

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オープンからまだ1ヵ月も経っていないですが行列をなし大人気だそうです。
 
店をオープンするにあたって、そんなに資金もなかったそうで宣伝費もなかなか捻出できなかったそうです。
 
それがなぜ、オープンからわずか数日でこんなにも人気になったのか。
 
1つには、オープンにした12月3日が「国際障害者デー」だったこともあり、マスコミが多く取り上げてくれたことだとオーナーは語っています。
 
上海ではかなり低価格な部類に入るコーヒー1杯20元(約320円)で提供していること。
 
身体障害者のお客さんには無料でコーヒーを提供していることなどで、さらに各メディアによって連日報道されているということが大きいようです。
 
2つ目に、日本のコーヒーの概念から大きな影響を受け、コーヒー豆の選別から焙煎、メッシュ、水のペーハー値までこだわって抽出していることが大きいのではとのことです。
 
これらコーヒーの抽出にこだわり、さらに抽出する人の技術もしっかりとあるということでコーヒーの「味」の部分に妥協は一切していないようです。
 
そして、メディアの報道によって知った人たちが実際に店を訪れると…
 
店舗は小さなお店でメニューもないようです。
 
壁に貼ってあるQRコード読み取り注文するそうです。
 
注文したコーヒーは壁の穴から熊の手のぬいぐるみをつけたスタッフがコーヒーを出すと言う具合です。
 
こんなふうにコーヒーが出てきたら、今の世の中写真を撮り一気にSNSで拡散されますよね。

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人気が出るのも納得です。
 
この店の創業者の「障害者でも働ける場所」と言う熱い想いと、資金が少なくても多くの人に店の存在を知ってもらえるにはということを最大限に考え抜いたことによる大ヒットだと思います。
 
日本では、ライブ感を大切にしたオープンキッチンの店舗がここ数年は増えています。
 
おそらくこの記事の中から読み取るだけですが、実際にコーヒーを抽出している姿はお客さんからは見えないと思います。
 
しかも、壁の穴から熊の手の着ぐるみをつけた店員の手の上にコーヒーが乗って出てくるだけなので店員の顔を見ることすらありません。
 
やり方としては、どっちもアリなのだなと思います。
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。