青
「好きな色は?」と聞かれて「青」と答える人は多いと思います。
万年筆を愛用している人に「好きなインクの色は?」と聞くと「ブルーブラック」や「青」と答える人はかなり多いです。
私は子供の頃から「好きな色は」と聞かれて「青」と答えた記憶は1度もありません。
その時の気分によって違いますが、赤、緑、オレンジ、紫のいずれかを答えることがほとんどです。
若い頃は「情熱の赤」を答えることが多かったですが、40歳を過ぎると赤色は少々重たく感じます。
そんなこともあり最近は特に「オレンジ」と答えることが多いかなと感じています。
やっぱりビタミンカラーは見ているだけで元気になれるような気がしますからね。
反対に、自分では答えたことがない「青色が好き」と答える人に対する私が持つイメージは…
やはりその色のイメージから、落ち着いた人。清潔感のある人。大人。そんな感じの人が多いような気がします。
そして、人だけでなくミツバチを始めとした花粉媒介昆虫も青色が大好きだそうです。
青色の花
自然界では、青色の花と言うのは比較的珍しい色です。
かつては、青色のバラを作る事は不可能の代名詞だとも言われていました。
発光ダイオードも、最初に作られた赤色発光ダイオードから数えて青色発光ダイオードを作ることができるようになるまでおよそ30年かかりました。青色というのは作ることが難しいのですね。
そして、自然界にある青色の花は花粉媒介昆虫をおびき寄せるために進化して青色になったそうです。
ちなみに私たち人間が青色の花を見るよりも、ミツバチたちが青色の花を見た時はもっと色鮮やかで魅力的な色に見えるそうです。
ちなみに受粉をするのに、昆虫の力を借りない植物に青色の花を咲かせるものはないそうです。
それにも関わらず、比較的多くの青い花を咲かせる場所はヒマラヤ山脈など環境的に厳しい場所だそうです。
よりストレスの大きな環境では、青い花は柔軟性を発揮するようだ。たとえば自然界では珍しい青い花であるが、ヒマラヤ山脈の過酷な環境では意外にも一般的だ。
このことは過酷な環境で生きる植物は、数少ない利用可能な受粉媒介者を引き寄せることにより多くのエネルギーを費やしてきたことを示している。
したがって受粉媒介者の獲得競争が激しい状況では、青い花は昆虫の感性に強く訴えかける優れた広告塔であるらしきことがうかがえる。
そして、古くは古代エジプトでも「青色」は多くの人を魅了していたようです。
人間は古くから青に魅了されてきた。
たとえば古代エジプトではブルーロータスのような青い花が珍重され、さまざまな物を青で飾ってきた歴史がある。
人類最古の合成顔料と考えられているエジプシャンブルーで花瓶や宝飾品を染め、ツタンカーメンのマスクのような重要な品にはラピスラズリやターコイズが用いられた。
「青色が好き」という人は、もしかしたら本能の赴くままに生きている人が多いのかもしれないですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。