干し芋
母がサツマイモ好きだったこともあるのか、子供の頃冬場におやつでよく干し芋が出ました。
その母に似て私もサツマイモが好きなので干し芋も喜んで食べていました。
ですが、ここ数年食べている干し芋はどれも格段に美味しくなっています。
スーパーマーケットで売られている焼き芋もそうですが、どれも以前のものよりも甘さが増し、ねっとりしたものが増えています。
サツマイモの品種にもよりますが、今はねっとりしっかり甘いサツマイモが人気のようです。
子供の頃食べていた干し芋は、よく言えば優しい甘さ。「干し芋」の名前にぴったりな、少し表面が干からびた感がありました。
やはり断然干し芋が美味しくなっているので、最近欲しいもの人気が再燃しているそうです。
日持ちもするし、小学生位のお子さんがいる家庭ではおやつにもぴったりだと思います。
そんな干し芋を今年の冬は家で作ってみてはどうでしょうか。
ひと手間かけて干し芋を作ってみよう
私は干し芋を作ったことがありません。名前の通りサツマイモを切って干せばいいだけかなと思っていたのですが、どうもそうでは無いようでした。
一般的な干し芋のレシピをまず紹介します。
つくり方はいたってシンプル。まず、鍋にたっぷりの水とサツマイモを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして1時間から1時間半。長く茹でることで甘味が引き出されるそうです。ただし、サツマイモの品種によっては、蒸したほうが適するものもあるよう。また、長時間の加熱ですから空焚きなどに注意しましょう。
さてさて、芋の甘い香りが部屋に漂ってきました。そろそろ時間です。
おいしそうな茹で上がりに、このまま1本食べてしまいたい衝動をぐっとこらえ、鍋からサツマイモを引き上げます。すぐに皮をむきますが、とにかく熱いので、軍手とビニール手袋の2枚重ねで手を守ります。
皮以外にも、筋が多かったり、黒く変色している部分は、口当たりや見た目を良くするために取ったほうがいいようです。続いてサツマイモを1cm程の厚さに切っていきます。安納芋は、紅はるかや鳴門金時よりも軟らかくて崩れやすかったので、作業も慎重になります。
切ったサツマイモは、重ならないようにしてザルに並べ、鳥避け対策で網を掛けて干します。1日目の作業はここまでになります。
晴天が続く日中の5日間ほど天日干しをして、夜間は夜露に濡れないように室内に取り込みます。
晴天日が少なかった長野県北部の1月下旬の天候でしたが、1日晴天が続いた3日目は、見た目にわかるほど、一気にサイズダウン。それから数日、まだ表面が若干乾き足りないような気もしましたが、翌日からの雪の予報に、6日間で干す作業を終わりにして、干し芋の完成としました。我ながら上々の出来です。お天道様に感謝!
これにちょっとひと手間加えることで、さらに甘くねっとりとした干し芋が作れます。使用するのは「はちみつ」です。
[ 材料・作りやすい分量 ]
*全量919kcal/塩分0.0g
・さつまいも ...2本 (約400g)
・はちみつ ...130g[ 作り方 ]
1. さつまいもはよく洗い、皮つきのまま長さを半分に切り、縦5mm幅に切る。水に約3分さらし、水けをきる。フライパンに水1カップ、はちみつを入れて混ぜ、さつまいもを加えて中火で熱する。煮立ったら落としぶたをして弱火にし、時々上下を返しながら約15分煮る。落としぶたをはずし、約15分煮る。
はちみつと煮ることで、ねっとり感をプラス。2. オーブンを110℃に予熱する。天板にオーブン用ペーパーを敷き、1の半量を並べる。その上にもう1枚オーブン用ペーパーを重ね、残りの1を並べる。オーブンで約40分焼き、取り出して上段のさつまいもだけ上下を返し、再度110℃で約40分焼く。
低温でじっくり焼き、水分をとばして!*はちみつを使っているので、1歳未満の乳児には食べさせないでください。
こちらのレシピでは天日干しでなくオーブンを使うので、完成までの時間は大幅に短縮出来ますね。
はちみつと煮ることで、ねっとり感と見た目の照り感が出て”映え”ること間違いなしですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。