ミルクブリューとは
ミルクブリューと言う言葉を初めて耳にしました。
ただ、その言葉を聞いた瞬間にどういったものを言いたいのかはすぐに想像ができました。
コールドブリューは水出しコーヒーのことをいいます。
それに対しミルクブリューは「牛乳出しコーヒー」のことを言うそうです。
通常、コーヒーを抽出するときはお湯とコーヒーの豆を粉砕した物を接触させることによって、コーヒー豆に含まれている成分をお湯に移動させることによって抽出します。
そのお湯の部分を牛乳で行うことをミルクブリューと呼ぶようです。
何ヶ月か前、ハリオからミルク出しコーヒーの器具とコーヒーのセットが発売された時、友人と一緒に牛乳でドリップをしてみました。
そうしたら、コーヒーがかなり薄く私にとって決しておいしいものではなかったです。
私の推測ですが、水やお湯と違い牛乳には既に様々な成分によってできているものなので、コーヒーの成分が溶け出しにくいのではないかなと思います。
だから、牛乳で抽出したコーヒーはコーヒーらしさがかなり弱く、私にとってはかなり物足りないものでした。
そこへきて今回のこの「ミルクブリュー」。
どれぐらいの人に受け入れられるのかが気になるところです。
ミルクブリュー専門店を始めた経緯
佐賀県嬉野市の酪農家・中島大貴さんは今年、ミルクブリュー専門店を開業しました。
中嶋さんは、牛乳の主張が強くコーヒーの風味が加わるような味わいが特徴だと捉えられているようです。
確かにその通りだと思います。
私はコーヒーが好きなので、コーヒー牛乳やカフェオレと聞くと、それなりにしっかりとしたコーヒーの味わいを求めてしまいます。
しかし、中島さんのように酪農家の方が求めるコーヒー牛乳やカフェオレは、やっぱり主役は牛乳なのだなと思います。
しっかりとした牛乳の味わいの上に、少しコーヒーの風味が加わる位のものを多くの人に飲んでもらいたいと思うわけです。
そう考えた時、今回のミルクブリューはコーヒー屋でなく牛乳屋から生まれる抽出方法なのかなと思います。
そしてそのミルクブリューコーヒーを広めることによって、産地や製造方法にこだわった牛乳だしコーヒーに合う牛乳を選ぶと言う新たな消費スタイルを目指しているようです。
中島さんは、コーヒーは産地にこだわる消費者が多いので、そういったこだわりを持つ人たちを牛乳でも同じように産地や製造方法にこだわって選んでほしいと願っています。
牛乳の消費減退が続く状況を、需要が高まるコーヒーを活用して打開するため「牛乳出しコーヒー」に着目した。19年に福岡市にあるカフェと協力し、百貨店のフェアで「牛乳出しコーヒー」を試験販売した。参加した他店からも好評で、フェアで売り上げトップクラスとなるなど手応えをつかみ、20年から本格的に事業化に乗り出した。
ミルクも産地・製法にこだわって 「牛乳出しコーヒー」でPR 佐賀・嬉野市の酪農家が専門店開業(日本農業新聞) - Yahoo!ニュース
「牛乳出しコーヒー」に適した牛乳の3要素
中島さんによると「牛乳出しコーヒー」は、(1)加工乳ではない(2)低温殺菌(3)ノンホモ(脂肪均一化処理をしていない)――という3要素を持つ牛乳が抽出に適する。「ノンホモ牛乳は牧場などに行かないと入手困難。コーヒーに合う牛乳を選ぶため、消費者を産地に誘導できれば理想的」と中島さん。
今後は、全国の酪農家やコーヒー専門店などに「牛乳出しコーヒー」のPRを強化して、提供店の拡大を目指す考えだ。10年以内に「水出し」と同等となる市場規模に成長することを目標に掲げる。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。