京都府福知山市・広小路商店街のたい焼き店「浅草家」
新型コロナウイルスによって、本当に多くの飲食店も苦境に立たされています。
京都府福知山市にあるたい焼き店「浅草家」もその一つです。
店主の河井さんは、東京の有名な老舗店で執行し、2013年にこの「浅草家」をオープンしました。
厳選した材料を使用し、いわゆる「天然もの」が話題を呼び、さらにサクッとした食感のクロワッサンたい焼きも途中で加わり、人気店へと成長したそうです。
「天然もの」と言うのは、たい焼きを1つずつ焼く「一丁焼き」です。
ところが、緊急事態宣言が発令されるたびに休業せざるを得ず、一時は閉店することも考えたそうです。
再起を図った「浅草家」
そんな河井さんは、府のコロナ支援策「金融・経営一体型支援体制強化事業」を活用し、再起を図ることにしました。
河井さんは、古くからの友人である大槻さんとタッグを組むことにしました。
この大槻さんは、大槻蜂牧場を運営されているそうです。
100個以上の巣箱を設置し、「KYOTO HONEY」のブランド名で、残留農薬などに気を配り、安心して食べることのできる蜂蜜の販売を目指しているそうです。
この蜂蜜をたい焼きの生地やパンに練り込むことで、たい焼きのまろやかさがアップ。
また、餡の代わりに蜂蜜をはさみ込んだ「はちみつたい焼き」(税込500円)や、巣蜜を挟む「巣蜜たい焼き」(税込750円)も開発されたそうです。
そうすることで大槻さんは、地元で採れた蜂蜜のおいしさを知って欲しいとのことです。
このほか巣蜜付きのソフトクリーム(同900円)、瓶入りのハチミツ(130グラム1500円など)などを新たに並べ、ハチミツの量り売り(1グラム8円)もできるようにした。大槻さんは「地元でとれたハチミツを、ぜひ味わってほしい」と話す。
お腹のあんこが、はちみつや巣蜜に変わったたい焼きはどのような気持ちになったのかが少し気にはなりますが、それ以上に一度食べてみたいなと思います。
およげたいやきくん
そして、ふと「およげたいやきくん」の歌詞がどんなものだったかが気になり調べてみました。
子供の頃、多分レコードプレーヤーを買ったタイミングだったと思います。私がまだ幼稚園に通っていた頃ですが、初めて親に買ってもらったレコードが「およげたいやきくん」だったと記憶しています。
せっかくなので、餡子を蜂蜜に置き換えて「およげたいやきくん」の替え歌を作ろうと思ったのですが、自身のボキャブラリーの少なさに断念しました(笑)
およげたいやきくんのレコードジャケットに描かれていた「たいやきくん」の、可愛いのかよくわからないイラストと、子門真人さんの声、曲のテンポが妙に当時好きでした。
その歌詞について、私はただ単に「たいやきくん」と言う名前のたい焼きが、海で泳いだらどうなるのだろうと言ったメルヘンチックな歌だと思っていました。
何一つ物事を深く考えることがないので、この「およげたいやきくん」と言う歌に対しそれ以上考える事はなかったのです。
ヒットした理由も、私と同じような世代の子供たちに大ウケしたからだと思っていました。第二次ベビーブーム世代ですので、子供たちが気に入ったらその親が同じようにレコード買うもんだと思っていたのです。
ところが歌詞を調べていると、この歌が当時大ヒットした理由は、それ以外のところにもあったそうなのです。
サラリーマンに「およげたいやきくん」は刺さったようです。
この作詞家がどう考えたのかわかりませんが、当時のサラリーマンのつらい心情にフィットして、爆発的人気になったのは言うまでもありません。「毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれていやになっちゃうよ」で管理社会で喘ぐサラリーマンの心をいきなり掴みます。店を飛び出し海で自由を味わうことも、会社に縛られるサラリーマンの自由への渇望を唄ってくれるし、しかし結局海では生きられなく、店に戻って食べられる、という悲しい結末も、脱サラなんかとても無理、会社の中でしか生きられない、という諦念で終わるように現実の厳しさを教えてくれ、「いや~、わかってるじゃないか」ということになる。実に悲哀に満ちた歌ですよ。
そのように言われてみれば、確かにそのような気もします。
「およげたいやきくん」をメルヘンの世界と楽しむのか、自分たちのこと(サラリーマン)を風刺した歌だと捉えるのか。
子供にも、大人にも刺さったこの歌はやはりすごいなと思います。
そして、その子供や大人どちらから見てもギャップを感じるであろう当時の子門真人さんの風貌。
出典
プロフィール| 子門真人 | 日本コロムビアオフィシャルサイト
改めて振り返ると本当に面白いよなと思います。
私は断念しましたが、その辺を踏まえどなたか令和版「およげたいやきくん」の歌詞を考えてみませんか(笑)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。