ワールドブリュワーズカップ(WBrC)2016年大会で優勝した粕谷哲氏が提唱する抽出理論「46メソッド」。
「美味しいコーヒーは誰でも簡単に淹れられる」をテーマとしています。
粕谷さんがWBrCで優勝し、この「46メソッド」が話題になってすぐに私も真似てみました。それから、今までずっと基本的にこの「46メソッド」にのっとって抽出しています。
4:6メソッドとは
コーヒーを抽出する時の総湯量を40%と60%に分けて淹れます。
SCAJでハリオさんのブースにわかりやすく、まとめた資料がありました。
46メソッドのまとめ記事もご紹介します。
抽出に使う湯量を前半の40%と、後半60%に分けて抽出する考え方
概要
湯 温:92℃
濃 度:TDS 1.3 (浅煎りの場合)
挽 目:フレンチプレスほど
水硬度:0.3 (pH6.6)
注 ぎ:ドリッパー内が落ちきって(45秒間隔)から次を入れる
お湯の投入は勢いをつけて、攪拌する。表面は平ら
時 間:3分30秒くらいで落としきる40%について ※酸と甘さのバランス構築が目的
・前半の120ccをさらに2回に分けて投入
・前後の分量で酸と甘みのバランスが変わる
・前半が多いと酸味が強い/後半が多いと甘みが強い60%について ※濃度調整が目的
・分けて入れるとどんどん濃くなる
・1回だと薄い/5回だと濃い
・上限としては5回までは濃さがかわるイベントリポート:世界一のコーヒーを学ぶ会 at Fuglen Coffee Roasters | Good Coffee - Part 5
焙煎度による抽出温度や、注湯するタイミングなど大切ですがやっぱり肝は前半の40%だと思います。ここを丁寧に大切にすることでコーヒーの酸と甘さのバランスが決まります。
そして、後半の60%でコーヒーの濃度と苦味をどう加えていくかがポイントになると思います。
難しいことを言わず、わかりやすく誰でも簡単に美味しいコーヒーは淹れられるんだよと粕谷さんのような著名な方が提唱してくださることでコーヒーラヴァーが増えることを願っています!
粕谷さんのワークショップに関する記事です。
粕屋氏のトークショー ~水に関する記述~
粕谷さんのトークショーの記事です。世界と日本の違い。特に”水”に関しての記述が面白いです。
日本は水が普通においしいから浄水で硬水か軟水かぐらいの尺度だけど、CaとMgの含有量でフレーバーが激変することから、純水をベースに求めるフレーバーを達成するためにCaとMgをコントロールするところまで来ているということ。
ざっくりというとCaが多くなるとボディが強くなり、Mgを多くすると華やかなフレーバーがでてくるのだとか。
というわけで、トレンドだとCa少なめMg多めという感じなんだそうです。「ぼくらはどうしてコーヒーをのむんだろう?」 by じらーふ | エッセイ投稿サービスShortNote(ショートノート)
奥が深いですね。
まとめ
この「46メソッド」では、特に抽出の前半は集中して丁寧にドリップしたいと思います。
後半は”湯量調整”になってきます。
前半から、後半にかけて・・・最初は抽出時の湯を集中して細めに。後半に行くに従い太めにを心がけてみたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。