私は、甘いものが好きです。ただ、平均的な日本人なので海外の強烈に甘いお菓子はちょっと苦手です。甘いものを食べる時、圧倒的に一緒にコーヒーを飲むことが多いです。甘いものを食べる時は、コーヒーはやや深煎りのものが合うと思います。
そんなコーヒーを飲みながら食べるスイーツなどは、コーヒーを一緒に飲まない時より少し甘味が強いものの方がいいかなとも、なんとなくは思っていました。
そうしたら、面白い研究結果が発表されていました。
カフェインを摂取すると甘味が感じにくくなる
マウスを使用した研究で、甘味に敏感な味覚細胞にはアデノシン受容体があり、内在性アデノシンにより活性化されて味蕾で甘味の信号を強化する働きがあると報告されている。一方、コーヒーなどに含まれるカフェインはアデノシンの働きを抑制する働きがあることから、ヒトの甘味を感じる強さがカフェイン摂取により変化するかどうかを調べたのだという。
実験では甘味を付けたカフェインレスのインスタントコーヒーを使用。被験者はランダムに割り当てられた200mgのカフェインを加えたコーヒーと、キニーネでカフェインと同様の苦みになるよう調整したコーヒーを飲み、続いてショ糖の水溶液を飲んで甘味の強さを評価する。さらに割り当てるコーヒーを入れ替えた実験を別の日に実施している。その結果、カフェイン入りのコーヒーを飲んだ場合はコーヒーとショ糖水溶液の甘味をいずれも弱く感じるという結果になったとのこと。
さらに、被験者はカフェインの有無による違いがわからず、コーヒーを飲んだ後は同様に覚醒レベルが高まったと回答したそうだ。ただし、カフェインなしのコーヒーを飲んだ被験者の反応速度に顕著な向上はみられなかったようだ。これについて研究者は、コーヒーを飲むという行為によるプラセボ効果または条件反射ではないかと述べている。
アイスコーヒーのように冷たい飲み物を飲むときは、ホットコーヒーを飲む時より甘みを感じにくくなるということはよく言われていますがカフェインを摂取することで甘みが感じにくくなるというのは、ちょっと驚きです。
ただ、コーヒーを飲んでいない時に美味しいと思って食べるスイーツよりもコーヒーを飲みながら食べるスイーツは、もう少し甘みが強い方がいいという自分の感覚が証明されたことは、ちょっぴり嬉しいです。
ただ、それはコーヒーの「苦味」によるものだと思っていたので理由は違っていました(^^;
そう思うと、確かにコーヒーだけでなく苦くない煎茶をのんでも煎茶を飲まない時より甘みが少し強いものが欲しくなります。それも煎茶独特の渋みのせいかと思っていたのですが。
最後まで読んで頂きありがとうございました。