ここ2週続けて講座を行いましたので、どんな感じなのかご紹介したいと思います。
ただ、1つは私はアシスタントとして参加させていただきました。アシスタントで付くということもあまりないのですごく勉強になりました。
もう1つは、某女子大学の経営学部の学生さん18名にいつものコーヒーとはちみつのペアリングをさせていただきました。6名ずつ分かれてもらい30分✕3クールでした。
美味しいコーヒーの淹れ方講座(アシスタント)
アシスタントなので、あまり派手にも出来ず写真も撮っていないです。
某百貨店が開催しているカルチャー講座の中の一つです。講師を務められている方は大ベテランで、こちらで年に4回程講座を開催されているそうです。
今回、アシスタントの依頼があったのはこちらのコーヒーの講座の講師を後釜としてやらないかとお話をいただいたからです。ただ、どんなふうにされているのかなど見たいと申し出て今回アシスタントを務めることになりました。
百貨店のカルチャー講座ということで、比較的年齢が高い女性ばかり10名の参加でした。
講座の内容
冒頭で私も自己紹介をさせていただき、いきなり「はちみつの話をして」とふられました。約3分ということで普段夜コーヒーを飲んだら、はちみつも食べようという話をちょうど3分させていただきました。
カリタ102を使ったペーパードリップの講座です。時間は1時間半でした。
特に重点をおいていたのは、ドリップポットから出るお湯の太さ(量)と角度です。
最初に説明をしてから、まずは水でお湯をかける練習をしてもらっていました。
練習が終わったら5人一組で入れ替わって抽出してもらいます。
実際に淹れたコーヒーを皆さんで飲み比べてもらいます。同じコーヒーを使い、同じ量。お湯の量も同じなのに、こんなに淹れる人で味が違うの!?と驚かれる方が多かったです。
みなさん、真剣で淹れた後のコーヒーを飲んでみて、もっとこういう味にしたいけどどうしたらいいの?など質問が多く飛びました。
使用したコーヒーはペルーの中深煎りでした。苦味がちょっと私には強いと仰られていた生徒の方に対して講師の方がされていたのは”温度は下がるけど”と前置きしてサーバーを2個使って何度か移し替えてコーヒーの液体に空気を含ませていました。
そして、空気を沢山含んだコーヒーを再び飲んだ生徒の方が「すごく柔らかくなりました!」とのこと。
学んだこと
大ベテランの講師の先生です。まず一番に感じたのは、生徒さんとの距離が近いことです。私には苦手なところです。私はついつい遠慮してしまい、あまり距離を近づき過ぎないようにしてしまいます。
ドリップポットを使い水でお湯を注ぐ練習をしていると時も、順番に生徒さんのところを回り手を添えて角度など説明されています。
受講される生徒さんとの”距離感”。このあたりについても考えていきたいです。
カフェの運営を題材にして学んでいる経営学部生
某女子大学の経営学部の学生さんが18名。もちろん全員女性です。下ネタ注意ですね(笑)
座学で、学んでいただいた後3グループに分かれていただき順番に30分ずつ講義をさせていただきました。
女子大学生のコーヒー飲用率
各グループで每日コーヒーを飲んでいる人、1週間に1回はコーヒーを飲んでいる人と最初に質問したのですが每日飲んでいる人が2割弱。ほぼ飲まない人も2割弱という結果でした。
ちなみに、全日本コーヒー協会 『コーヒーの需要動向に関する基本調査』の2016年の18~24歳の女性の1週間あたりの飲用杯数は「5.09杯」です。聞いていた感じではこの数値より少し少ない感じでした。
カフェの運営を題材にしていても、やはり20歳そこそこの女子学生さんは思ったほどコーヒーを飲んでいないようです。
講座の内容
今回はウェルカムハニーを含めて、計6種類テイスティングしてもらいました。
内容は「コーヒーとはちみつのフードペアリング」です。
ご依頼いただいたのが、直前だったのでいつも通りの内容となります。カフェの運営について学ばれている学生さんには、もっと普通にコーヒーとスイーツなどのフードペアリングがいいかもと思ったのですが、ちょっと準備期間が足りなかったです。
”コーヒーとはちみつの共通点”の話を交えつつ今回は、コーヒーの花のはちみつをグアテマラ、エチオピア、ブラジルと食べ比べてもらいました。はちみつのテイスティングをしてもらっている間「シ~ン」と無言になるのが面白いようで、中には吹き出してしまう学生さんもいました。
はしが転がっても笑ってしまうようなお年頃なんだなと思いました。
他は、ハンガリー産アカシアはちみつ、奈良県産ヘアリーベッチ。そして地元の味を知ってもらおうとウェルカムハニーで愛知県の東谷山フルーツパークで採蜜されたものを出しました。
コーヒーとのペアリングに関しては笑顔になって「ほんとだ~、凄い!」との声ももちろんありましたが「あんまりわからないです」という声も。
”相乗効果”の体験では前半のグループは、ほとんどの学生さんが納得。後半のグループでは納得する学生さんが減りました。
恐らく、後半のグループに提供されたコーヒーの温度が低かったことが影響していたかと思います。
実際の講座での進行に合わせて、どれくらいの温度帯のものを提供することが可能なのかというのも考えないといけないなと反省点です。
人気があったはちみつ
最後に、どのはちみつが一番美味しかったか質問しました。
結果、1番はヘアリーベッチでした。次いでアカシアと東谷山フルーツパークのはちみつが同数です。
クセの少ないものを選ぶという平均的な日本人の嗜好は、若い世代でも変わらないようです。
コーヒーの花のはちみつは、若い女性には今ひとつの人気でした。
そして、コーヒーはエチオピア「シャキッソ」のナチュラルと中深煎りの苦味が強いブレンドコーヒーの古いものです。これが意外だったのが3分の1くらいの学生が古いブレンドの方が好きと答えていました。
ただ、コーヒーをブラックで飲めないと言っていた学生がシャキッソならブラックで飲めますと言ってくれたのは嬉しかったです。
質疑応答
質疑応答では、最初に養蜂が広まったきっかけがキリスト教の普及と関係しているという話を入れたこともありミツロウって、どんなものなのかと質問がありました。
他には「先生がはちみつを人にプレゼントするなら、どんなはちみつをプレゼントしますか」という質問も。
贈る相手によって変えるので、一瞬考え込んでしまったので「私が、大好きな女性に贈るのであれば」と前置きをしてブルガリアンローズハニーと答え、どのようなはちみつなのか説明したら興味深く聞いてもらえました。
まとめ
やっぱり、直接人と触れ合ってあ目の前で体験してもらい、すぐに感想を聞く。表情を見ると勉強になります。
数をもっと重ねて、ブラッシュアップしていかなければと思います。
また、アシスタントをすることで他の先生がどんなふうに教えているのかを近くで見ることも勉強になります。こういった機会があれば、またしてみたいです。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。