昨日は、今年最初の文房具朝食会@名古屋(以下、文朝)がありました。
今回は、文朝のホームグラウンドの「ノー・ディテール・イズ・スモール」さんに岐阜県大垣市の川崎文具店さんが来てのコラボイベントです。
今回のお題が「インク沼へようこそ!」です。
昨年、初めて開催された川崎文具店さんでのイベントでは素敵なインクの試筆をこれでもかというくらいさせていただけました。
今回も期待が高まります。
今回も200種類以上のインクを持ってこられていました。
第109回 文房具朝食会@名古屋『インク沼へようこそ!』
セーラーの100色インクをはじめ、魅力的なインクがたくさん用意されています。
朝早くから、準備されるのも大変だったかと思います。
ノーディテールイズスモールさんがご用意されたオシャレな朝食をいただきながら自己紹介をし、川崎文具店の川崎さんからインクの特徴などのお話がありました。
インク談義は盛り上がります(笑)
川崎文具店オリジナルインクも、もちろん試筆・購入出来ます。
そして他では、なかなかやっていない「シェアインク」というサービスをされています。気になったインクを少量ずつ分けて販売して頂けます。
終了後の第2部となるランチもオシャレで美味しかったですよ~!
と、これ以上続けると文房具ブログになってしまいますので、そろそろ本題へ。
自作でコーヒーインク
冒頭で、川崎文具店さんからインクについての説明があったのですが、そこに「もしかして」と、ちょっと可能性を見いだせました。
それが、コーヒーでインクを自分で作ってみるというもの。
私が、万年筆に興味をもってしばらくした頃、ワインから作られたインクがあるということを知りました。
そして、その後コーヒーから作られたインクも存在することを知りました。
以前、代官山の蔦屋でコーヒーインクが販売されているのを見たのですが、少し高くて手が出ませんでした。
また、はちみつの香りをつけたインンクもあるようです。これは蜂蜜から作ったインクでなく「はちみつの香り」がするインクです。
Honey香りつき/イエロープレミアムハンドメイド万年筆ボトルインクby De Atramentis
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インクの種類
染料インクとは
染料を溶剤に溶かしたインクで、他のインクに比べて多くの色を作り出すことができます。染料は水に溶けやすい性質なので、万年筆に使用してもトラブルが少ないです。万年筆のメンンインクとして各メーカーが広く販売してます。
メリットは選べる色の数が多いです。そして、洗浄しやすくメンテナンスしやすいです。デメリットは、耐水性がなく、雨や水に弱いです。そして経年変化で退色しやすいです。
古典インクとは
没食子インクとも言われるインクで没食子酸一水和物と硫酸鉄(Ⅱ)七水和物で作ります。上手に調合出来れば、徐々に濃い紫黒色に変化していきます。伝統製法で作られた没食子インクは万年筆には適してないのですが、最近対応したインクが出てきました。
メリットは耐水性と耐光性に優れています。書いた直後と落ち着いた後の変化が楽しめます。デメリットは鉄分と酸性が強くメンテナンスが必要。紙を分解するために、インクやけを起こす可能性もある。
顔料インクとは
水に溶けない超微粒子の顔料を沈殿しない技術で作られたインクです。万年筆内部で乾燥してしまうと最悪の場合、分解修理が必要で、定期的なメンテナンスをおすすめします。
メリットは、耐水性と耐光性に優れて発色が美しいものも多いです。デメリットは、透明軸に使うと取れなくなってしまうことがあり、要注意です。
(これらは、川崎文具店さんに教えていただきました)
文朝の主宰者の猪口フミヒロさんのブログから引用させて頂きました。
ここで注目して欲しいのが「古典インク」です。没食子(もっしょくし)とはタンニンのことです。ワインにもコーヒーにもタンニンは含まれていますよね。
そして硫酸鉄(Ⅱ)七水和物は錆びた鉄です。
これを上手く合わせることが出来ればインクが作れそうですね。自分が趣味の範囲で使うくらいのものであれば試してみたいなと思います。