先週、法事が有り日帰りで京都に行ってきました。時間に余裕があったら寄ってみたいカフェなどあったのですが残念ながらとんぼ返りとなりました。京都駅、外国人観光客がやっぱり多かったです。
カフェには寄れなかったのですが、面白いものがあったので紹介したいと思います。
法事でお寺に行き、そのお寺でお茶と一緒に出されたお菓子「唐板(からいた)」です。
唐板(からいた)とは
かつては山陰道の中継地として栄え、園部藩の御用菓子司を務めたかどや老舗。
そして、ずっと守り続けて来た銘菓『唐 板』は、これまた地味な見た目。
どうしても栗菓子に走りがちではありましょうが、絶対に見逃して欲しくはない。
短冊形と言いましても、手のひらいっぱいくらいの大きさ。
凸凹とした生地には、胡麻がたくさん練り込まれていて、
ほのかにニッキの風味が香り、サクッと砕けて行く歯応えと素朴な味わいは、
まさに手作りならではの美味しさというところではないでしょうか。
何よりも均一ではなく、ムラがあるところがまたいいんですよ。
ちなみに、京都市内にも水田玉雲堂の『唐 板』がありますが、
あちらは遥か昔からの歴史を刻んでいるとされていますものの、
どこかに共通点があるのか、形状だけは似ているのですが、どうなんでしょう。
まあ、こんなにゴツくはなく、一般的に想像する短冊形の菓子の大きさですし・・・・。
お寺ではお茶と一緒にいただきました。もちろんお茶にも「唐板」よく合います。薄く焼かれたお菓子で歯ごたえもいいです。かじるとニッキの風味がしっかり感じられごまの風味も優しく感じます。
そして焼かれた時のメイラード反応によって(だと思う)生まれた独特の風味も加わり、美味しいです。そして、これ絶対コーヒーにも合う!と思いました。
唐板×モンテアレグレ(ブラジル 中煎り)
家に持って帰った唐板とコーヒーを早速合わせてみました。
唐板を食べた時にイメージしたのは、中煎りより少し深いかなというブレンドでやや酸味を抑えたものか、単品ならブラジルが合いそうな感じがしました。
家に中煎りのブラジル(モンテアレグレ)があったのでこれを淹れてみます。
かなり薄いです。
モンテアレグレを飲んで唐板を食べるとニッキの風味とごまの風味の両方がよりしっかりと感じられます。後味として感じる苦味が凄く心地よいです。
そして唐板を食べて飲むブラジル。やや苦味がしっかり感じられます。そしてカシューナッツのような風味を感じつつバランスを崩さず美味しく飲めます。
初めて食べるものがあると、ほとんど無意識でどんなコーヒーが合うかな?はちみつも合わせられないかな?と考えるようになっています。
最初は意識して始めたことですが、これをずっと続けていると最初の頃よりかなり精度が上がってきたなと思います。ただ「味覚」や味の好みは人それぞれ。私は、私が美味しいと思えるペアリングを追い求めます!
ただ、もちろん「こんなはずじゃなかった」と思う組み合わせもあります。だから、思った通りだった時や、それ以上に良かったときはすごく嬉しいし面白みを感じています。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。