コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【ブルマンについて想う】”ブルーマウンテン”コーヒーの存在感が薄くなっているような・・・

日本のコーヒー文化に於いて永らく高級コーヒーの代名詞として知られていた「ブルーマウンテン」の存在感というものは10年前と比較しても明らかに薄くなっていると感じます。

 

自動車の世界であれば私達の世代はやはり「いつかはクラウン」という言葉に運転免許を取った頃は憧れすら抱きました。

 

同じようにコーヒーの世界なら「いつかはブルマン」と憧れた人も多かったのではないかと思います。

 

馴染みの喫茶店でいつもはブレンドコーヒーを頂く。

 

もちろん、あしげく通っているのだからコーヒーも美味しいと思うしその店の雰囲気も自分に合っているから通っているのだと思います。

 

たまに頑張った自分へのご褒美として「今日はモカにしようかな」といつもよりちょっと奮発してみる。

 

これだけでも十分に幸せですが、やっぱり馴染みの喫茶店で身銭を切っていつかはブルマンを飲めるようになりたいと社会に出てから仕事を頑張った人もいるんじゃないでしょうか。

 

昨年、制定された「ブルーマウンテンコーヒーの日」も今年は今ひとつ盛り上がらなかったですね。

 

そんな中、ブルマンが節約志向で遠のいているという記事がありました。

 

節約志向で遠のく「ブルマン」 喫茶店と共に姿消す

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日本はブルマンの最大輸入国だ。唯一の生産国であるジャマイカからの2018年のコーヒー輸入量は357トン。年間1千トン超が輸入された08年に比べると65%少ない。

08年のリーマン・ショックを機に、日本のバイヤーによる買い控えが起きたのが輸入減の端緒だ。その後は産地で自然災害や病気が頻発。12年はハリケーンによる倒木被害が発生し、13年にはコーヒーの葉の光合成機能を奪って木を枯らせる「さび病」が発生した。

 

供給減と価格高騰は日本のコーヒー各社を直撃した。UCC上島珈琲は14~15年に販売を一時休止。キーコーヒーも14年秋から16年夏まで家庭向けの販売を休止した。

現在は供給が回復する一方、国内需要の低迷が続き、価格も落ち着いている。消費者の低価格志向とコーヒー市場の変化が背景にある。

ブルマンは1950年代の喫茶店ブーム時に高級品としての取り扱いが増えたとされる。仕入れ値は一般的なブラジルのアラビカ種の10倍近い。喫茶店での1杯当たり単価はストレートで900円前後と「グアテマラ」「キリマンジャロ」より2倍近い例もある。

最近は安価なレギュラーコーヒーに加え、コンビニエンスストアの低価格コーヒーが広がっている。国内の喫茶店数は16年時点で約6万7千店とピークの80年代から6割弱減った。ブルマンなどの高級品を楽しめる場は少なくなった。

「中元や歳暮といったギフト用の需要も縮小している」(専門商社)。他の高級豆の選択肢が広がったこともあり「ブルマン人気は徐々に落ちている」と大手飲料メーカーは漏らす。

ジャマイカ産地は日本の若い世代への認知度向上を急ぐ。消費振興を担うAJIJC(ジャマイカコーヒー輸入協議会)は昨年、1月9日を「ブルマンの日」と制定し、店頭などの販売を支援。ハリケーン被害時の産地支援も手掛けてきた。

産地にとって日本の需要減は痛手だが、近年は米国や欧州、中国や韓国への輸出が好調だ。ブルマン生産量のうち日本向けの比率はかつて8~9割だったが、現在は7割程度に下がり、米欧やアジア向けが伸びている。「日本人が好むものを取り入れるアジアの富裕層が楽しむようになった」(専門商社)という。

日本からやや遠のく一方、米欧やアジアの注目を集めるブルマン。日本のコーヒー党には、ちょっぴりほろ苦い状況が続きそうだ。

節約志向で遠のく「ブルマン」 喫茶店と共に姿消す :日本経済新聞

2014年から2016年頃にかけて価格の高騰などでコーヒーロースターが販売を休止したあたりが一番大きな要因だと思います。

 

ちょうどこの頃”サードウェーブ”が盛り上がってきた時期でもあります。

 

以前に比べお中元とお歳暮のギフト需要が減ったとは言え、コーヒーギフトは人気です。そんな中でも、人に贈って恥ずかしくない、間違いがないコーヒーというとやっぱりブルマンです。

 

この時期、ギフトの定番だったブルマンがないことでブルマンに替わるものはないかと一番注目されたのはゲイシャです。

 

いやいや、ゲイシャは知名度は上がってきたけどちょっと高いから・・・と他のスペシャルティコーヒーを販売したりと。

 

今でもギフトでの需要はブルマンは高いと思います。お中元とお歳暮を贈る世代の人がコーヒーギフトとしてまだ一番に頭に思い浮かべる人は多いと思います。

 

ただ、それ以外のシーン。喫茶店などではかなり影が薄くなってきたのではと感じます。

 

まとめ

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ブルーマウンテンは確かに品質のいいコーヒーだと思います。

 

ただ、以前はその品質の良さが圧倒的でしたが最近はスペシャルティコーヒーの台頭で品質がいいコーヒーが増えて来ています。

 

そして、それらのスペシャルティコーヒーは個性が強いものが多く自分の嗜好にあったものを選びやすい。探しやすいです。

 

若い人たちはそうして自分好みのコーヒーを見つけたものを仲間にSNSなどで発信します。

 

そんな若い世代の人からすると「ブルーマウンテン」というと古いという印象をもつ人も多いのではと思います。

 

そんなことを考えている私は40半ばになっても、身銭を切ってブルマンが飲めるような所得を得られていません(笑)

 

「いつかはブルマン」

 

そう言い聞かせて邁進していきたいと思います。

 

最後まで、読んで下さりありがとうございました。