豆香洞コーヒー・後藤直紀氏
2012年「ジャパンコーヒーロースティングチャレンジ2012」 優勝。
2013年「World Coffee Roasting Championship 2013(フランス・ニース)日本代表」優勝。
そんな輝かしい経歴を持つ、焙煎士元世界一の後藤直紀氏。日本のコーヒー焙煎の第一人者と言っても過言ではないでしょう。世界一になった人なのだから。
下のリンクの先にある3分ほどの動画で、後藤さんが普段どのようにコーヒーの焙煎に取り組んでいるか紹介されています。
この動画内では、1日6時間、120キロの豆を焙煎していると紹介されています。
そして、毎回焙煎するたびに細かくそのデータを記録し12年間のデータをしっかりと保存されています。
1年に4000回ほど焙煎されているようですが、12年間焙煎してもどれ1つとして全く同じ焙煎は無いとのことです。
豆の状態も違えば、焙煎する日や時間によって気温や湿度なども異なります。
焙煎士にとって、それらのブレをどう抑えていくかが焙煎士の仕事だと動画内でおっしゃられています。
焙煎するために
後藤さんは、焙煎するにあたってまず最初に自分がどんなコーヒーを作りたいのかというイメージをしっかりと持つことが必要だとおっしゃられています。
そして、描いたイメージに対しコーヒー豆にどのようなアプローチで熱を加えていったら到達するのか。
そして、焙煎中の豆を「音」で判断します。
趣味のカメラも、コーヒー焙煎の修行の一部
そして動画内で、カメラで撮影するのが趣味だと紹介されています。
後藤さんは、カメラの撮影をマニュアルで行いだした時、ほとんどコーヒーの焙煎と一緒だなぁと感じたそうです。
焙煎だけでなく、コーヒーの抽出に通じるものもあるんだなと感じたそうです。
写真撮影においては、まずどの部分を切り取るのか。そしてどこを強調したいのか。
そんなふうに考えますが、それが正しくコーヒーの焙煎や抽出において、味のどの部分にピントを合わせるのかと言うのと一緒だとおっしゃられていました。
動画の中で後藤さんは「満足してしまうと技術とか味覚の扉って開かないと思うんです」とおっしゃられていました。
コーヒー以外のことを取り入れて、自分を高めてより良いコーヒーを作っていきたいとおっしゃられていました。
私は今からちょうど10年ほど前、生まれて初めて一眼レフのカメラを買いました。
子供の卒業式や入学式、運動会などで活躍してくれましたが、子供が大きくなるとほとんど使わなくなってしまいました。
買った当初は、マニュアルで色々と試し楽しんでいたのですが、それがだんだんとわずらわしくなり後半はほとんどオートでの撮影でした。
今回の後藤さんの動画は、そんな私にとって少々耳の痛い内容でしたが、写真撮影が好きな人たちにとっては、結構興味深い内容かなと思います。
そして、ぜひ一度コーヒーの焙煎にトライしてみてはいかがでしょうかと思います。
私は、写真撮影も中途半端で終わった人なので、コーヒーの焙煎も数えるほどしかしたことがない人です(笑)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。